興味ないの、バレてます
この前とある知人と話をしていたら、それはもう、明らかに、誰がどこから見てもまるっとお見通しなくらい、「私の話、興味ないんだろうな〜〜〜!」っていうのがバレバレな聞き方を、相手がしていた。
私の話を聞いて、うんうんと相槌は打っているんだけれども、目線は右手のスマホ画面にロックオンされていて、しだいに相槌も適当になっていく。
あなた、人の話に興味ないの、めちゃくちゃバレてるよ。
それはひとえに、私の話がおもしろくなかったのと、相手の興味の範囲にある話ができていなかったことに尽きるので、原因は私にあります。
それは大前提としたうえで、興味を持たれないまま話を続けるのってしんどすぎるし、どれだけ気をつけていても「興味ない」って感情は明け透けにバレてしまうものなんだな…………と学んだ瞬間だった。
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人と会っている時間、話をしているときに、絶対にしないようにしていること。それは、スマホを触ること。
できることなら机の上などにも出さないようにして、なんならカバンのままにしまったままにしていることも(最近はスマホショルダーなるものを手に入れたので、肩にかけたままにしている)。
私自身、スマホを触っている人の前で自分の話をすることが、めちゃくちゃ苦手だからだ。
なぜって、明らかに聞いてないじゃん。スマホ触ってる人って、ただ「スマホを触ってる人」じゃん。「スマホを見ながら話を聞いてる人」じゃないんだよ、ただ「スマホを触ってる人」なの。
人は本当はマルチタスクなんてできない構造になっていて、仮に「スマホを見ながら話を聞いてる人」に見えても、それはどんなに良く見積もっても「スマホを見たり話を聞いたり、その間を高速で行き来している人」なんだ。
そんな人に聞かせたい話もないし、興味を持たれていない状況がつらすぎるので、早々に自分の話は終わらせて質問するようにしている。「最近どんな本を読みました?」「最近どんな映画を観ました?」「最近どこか行きました?」とか。話の軸を相手に戻してあげる。
そうすると、聞かれたほうは話すしかなくなるので、ようやくスマホから目を上げてくれる。ようやく人と人の対話が始まったな、という気がする。
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私はふだん、取材で人の話を聞くことを仕事にしているので、目の前の相手に100%の注意を向けて問いを投げることができるけど、一般の人はそうでもないし慣れてないんだろうな……とあらためて思った瞬間でした。
気心の知れた友人と会うときでも、前もって「聞きたいことリスト」を用意していったり、最近のSNSを遡ってチェックしたりするんだけど、もしかしてあまり普通のことではないんだろうか。
普通にしているつもりでも、意外と、相手に興味ないのバレてますよ……と思いながら、今日も会話を通して「人間関係むずかし〜〜〜!」とジタバタしている。
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