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そういえば入社式って出たことないな

4月1日ですね。某ウイルスのおかげで大変なご時世ですが、新入生は学校へ、新入社員は会社へ迎え入れられるとき。桜舞い散る季節、あたらしい出会いの時期ですね。

せっかくだし自分が新入社員だった年のことを思い出してみるか~~~と脳内を探ってみたところ(こういうときに当時の日記を見返せばいいのだろうけど、入社した会社が超絶ブラックだったために、トラウマが掘り返され心が闇に落ちるのが目に見えるので断念しました)、よくよく考えたら入社式なんて出ていないことに気づいてしまった。

最初から不良社員だったわけではない。入社式自体が執り行われなかったんですよ。びっくりだよね。

私が入社したのは、地元に根付いた小規模の葬儀会社。葬祭ディレクターという肩書きで、葬儀の段取りをつける仕事をしてました。

ちょうど私が入社した当時、「もっと若者を入れて業界そのものの若返りを目指そう!」って取り組みをはじめたところだったらしく、運良くその第一号に選ばれたわけでありました。しかし、入社日から葬家との打ち合わせに同行し、一週間後には一人で担当を持つようになってましたね。

即戦力になれるポテンシャルが備わっていたわけでは決してなく、入社日までの約半年間の間、時給800円くらいでほぼ社員さんと変わらない仕事量をこなしていたからです。

「あれ?もう4月?じゃあ今日から社員ってことで!やることは変わんないけどね!」ってな具合に、いつの間にかインターン生から社員に肩書きが変わってました。

そんなもんかと思ってましたが、世間ではちゃんと入社式なるものをやるのだと知ったのは、おそらく入社してから半年くらいが経った頃。

今でこそどうでもいいと思ってますが、当時はすこしショックだったのを覚えてます。入学式と卒業式を繰り返し、人生の節目には何らかの儀式が行われ、その場に迎え入れられていた自分という存在が、ないがしろにされてしまったような。ちょっとだけ寂しい感じ。

だからこそ、某ウイルスのために卒業式や入学式や入社式が執り行われず(もしくはリモートになってしまい)、実感のないまま現状を受け入れなければならない人たちが少なからずいるのだと思うと、なんとも言えない気持ちになります。

こればっかりはね、どうにもできない問題なんだけどね。それでも、行き場のない気持ちだからこそ重たいよね。どっかに置いて楽になりたいよね。

気休めになるかどうかは分かりませんが、新入生の皆さま、新入社員の皆さま、本日から新しい場所で新しいことを始めるすべての皆さまへ、おめでとうと伝えたいです。おめでとう!

良いか悪いかはさておき、何年か経てば「思い出」になります。笑いとばせる思い出にできるように、これからの過ごし方を考えたいですね。頑張っていきましょう。

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