警察化を食い止めろ
都内から地方へ旅行したり帰省したりすると、あまり良く思われない空気感になってしまった。「なぜ東京から来たのか?」と糾弾する張り紙が自宅敷地内に投げ込まれていたというニュースもある。あまり大きな声では言えないが、私自身も都内から地方へお盆帰省した身なので、偉そうなことは言えない。ただただ心が痛むばかりである。
悪いのは例のウイルスであるはずなのに、感染した人間が何かの罪を犯したかのように断罪されてしまう世の中。確かにこのご時世で毎晩飲みに歩いたり、感染予防を怠っていたりすれば何を言われたって仕方がない。それでも、十分気をつけていたのに感染してしまう可能性があるのがウイルスってやつだ。「感染した=悪」なんだろうか? どんどん世の中が警察化していくようで、ただでさえ息苦しいのにますます生きにくく感じる。
警察化を、食い止めたい。
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こういうときに私がよく考えるのは、他人や世間を偶像化して攻撃するよりも、まずは自分自身を正すほうが先だし大事ってことだ。
息苦しく、生きにくい世の中であることは間違いない。十分にソーシャルディスタンスを保てていると判断したからこそマスクを外しているのに、「マスクをしていない」一点だけであれこれ言われるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまい、堂々と外せないってのはもう異常じゃないだろうか。生きにくさMAXである。でもだからって、自分のことを棚の上に追いやって愚痴や文句を言っていても始まらないのだ。
自分の警察化を食い止める。必要以上に他人を観察していないだろうか、監視するような目で見ていないだろうか、糾弾していないだろうか。人は完全なる客観性は持てないというけど、可能な限り「これを言われたら相手はどう思うか」「こんな視点で見ていると知られたらどう思うか」を想像しつつ接すること。変化を起こすならまずは自分から小さい範囲で、ということで、少しずつ内省しているところである。
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あなたは、ウイルスが怖いがゆえに、必要以上に相手を厳しい目で見たりしていないだろうか?
悪いのはウイルスであり、人ではない。このことに限らないけど、本質的な視点を忘れないようにしたいと思う今日このごろだ。
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