「ひとりインタビュー」が趣味
インタビューする相手は、「巨匠になった未来のわたし」。インタビューするのは、「今のわたし」。どちらもわたしで、自分ひとり。自分が自分にインタビューするひとりインタビューが、実は趣味だ。
傍から見たらものすっっっごく怪しいであろうことはわかる。ひとりでブツブツと二役やってるのだから、怪しくないわけがない。
お風呂場、お手洗いなど、自分ひとりしかいないとわかっている場でしかやらないようにしている。もしも万が一この姿を誰かに見られでもしたら、まさに穴を掘って住みたくなるだろう。
怪しさ満点のひとりインタビュー。これ、わたしのようなライターとか編集者とか、あとは書くことを仕事にしたいと思っている方などにはおすすめなんです。怪しいけどね。何度も言うけど、やるからには周りに目を配ってくださいね。
自分で問いを設定し、自分に問いかけて、自分で答える。
やることはシンプル。テーマ設定だって自分で自由に考えられるし、途中で詰まってしまってもいいのだ。むしろ詰まったらラッキーかもしれない。答えられなくなった問いを、さらに深く掘り下げる。自分で自分について考える時間。
自問自答。シンプルで、やることも明確で、効果も高い。自分に問いかけ、自分で答えるという単純な作業。簡単だけど、日頃から習慣にしている人ってなかなかいないと思うのだ。
たとえば、「5年後にどうなっていたいですか?」というインタビューではあるあるな質問。パッと聞かれてサッと答えられるだろうか。
わたしは2020年現在で31歳。5年後と言われたら36歳だ。
仕事の面で答えるなら、Webだけではなく紙媒体のお仕事をバリバリやっていたい。取材をメインにさらに書く&聞く仕事を極めたい。出版社や新聞社に出入りし、界隈で名前と顔がある程度通るような存在になりたい。
プライベートの面で答えるなら、ちょっと広めの住居兼オフィスを構えてシェアハウスにしたい。20代のやる気溢れる若者を何人か住まわせて、援助しつつやりたいことをやれるような環境を与えたい。そして恩を売りたい。
……実にふわっとしていて具体性もないし、ちょっと考えれば誰でも答えられるような回答だ。それでも、習慣化していない人の答えはもっとさらにフワッとしている。
試しに知り合いや友人に聞いてみてください。
「5年後どうなってたいとか、ある?」
コンマ数秒で答えられる人はレアだし、日頃からちゃんといろんなことについて「考えてる人」だってわかります。もしくはわたしのように、ひとりでブツブツ自問自答するのが趣味の人か。
やってみると、質問を考えるのって楽しいな~~答えを考えるのも楽しいな~~とテンション上がってきます。新しい趣味にどうですか、ぜひ。ひとりインタビュー。
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