写真で見る日本の伝統色(2)鳥の子色
日本には、古くから多くの種類の色が伝えられています。そんな「伝統色」の数々を写真とともに紹介して行きたいと思います。
第2回目は「鳥の子色」です。「鳥の子」と聞くと、ひよこを連想させますが、何とこの色はニワトリの卵の殻の色を指します。中世から伝わる色名で、少し黄色みの掛かった白色です。
夕暮れ時、田園で夕日を撮影していると、畦にあったタンポポの綿毛に気が付きました。
西の空に傾きつつある太陽と鳥の子色に染まる空。まさに、綿毛は旅立ちの準備をしているところでした。
折からの風に乗り、綿毛はまるで鳥の雛が巣立つかのように新天地を求めて自由な空に飛び立っていきました。
綿毛が旅立った後には、残照の空が残されていました。昼と夜との境界の時間の到来です。空はこの後、ドラマティックな色合いに変化していきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?