VOL.1「ネガティブネーミングセンス」

これは想像上のピン芸人
『オカダ』の平穏で何も起こらない毎日を綴った空想ダイアリィである。
元芸人である著者が当時の体験や心境にひとエッセンスを加えた日記である。
本作に出てくる芸人やコンビ名は全てフィクションであり実在はしておりません。

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ピン芸人『オカダ』 プロフィール

兵庫県出身。芸歴６年目、３０歳。
水瓶座O型。某有名私立大学を卒業し雑誌の編集者として一旦は就職するが子供の頃からの夢であった芸人の道を忘れることができず脱サラしお笑いの養成所へ入学。
現在は某お笑い芸能事務所の預かりという身分で日々お笑いライブやオーディションで芸を磨いている。
独身。

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今日、後輩の芸人『言い得て妙』の皿屋敷くんと二人でご飯を食べに行った。

するとそこのご飯屋さんで同期のコンビ、
『腐乱死体』の西川くんがアルバイトをしていた。

僕は 『腐乱死体』とは同期だが西川くんとはあまり話しをしたことがなかったので挨拶しようかどうか迷っていた。

すると運の悪いことに僕らのテーブルに西川くんが食事を運んできた。

西川くんは僕を見るなり、

西川「同期の岡田くんやろ？俺や俺！わかる？『腐乱死体』の西川やん！ほら、元 『どざえもん』ってコンビ組んでた！その前は 『自殺願望』ってトリオやった！」

僕「おー！知ってる知ってる！久しぶりやなぁ。どうなん？『腐乱死体』最近頑張ってんの？」

西川「いや、あんまり今の相方とうまいこといってなくてもうじきこのコンビも終わりそうやわ。」

僕「そうかぁ、まぁ頑張ってや。」

西川「おう！ごゆっくり！」

と言い残し『腐乱死体』の西川くんは厨房へと去って行った。

すると、会話の一部始終を聞いていた『言い得て妙』の皿屋敷くんが「『自殺願望』から『どざえもん』になった時点でもう終わってますよね？」

と言った。

さすが『言い得て妙』の皿屋敷くんだ。

や〇い軒ではしゃぐ腐乱死体の西川