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このマガジンは10月26日までの期間限定で、厄介な自分が生まれた不登校付近の記憶を掘り返すnoteを掲載します。 週一回、全4回か5回投稿される予定です。
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革命しないで生きていく

革命しないで生きていく

中学生のときは、ほとんどの時間を家で過ごしていました。嫌いな先生がいるとか会いたくない友達がいるとかそういうことではなかったのですが、両親から「学校に行きなさい」と言われても、先生が面談に来ても、毎週水曜日にカウンセリングを受けに行っても、朝から学校に登校して授業を受けることはできませんでした。

それが「不登校」という状態だと知るのは、私が学校に登校するようになってからです。私は当時「不登校」と

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悩みとネタをため込んで

高校生の頃だったと思う。

私は確かに何かすごく傷ついていた。今は思い出せないし、たいした内容ではないのだと思う。なにせそれが、不満なのか苛立ちなのか不安なのかさえわからない。ただ、ネガティブと呼ばれる言葉のうちどれかが当てはまる気持ちを抱えていた。恋人はそんな私に「どうしたの?」というような、とても優しい言葉をかけた。

「大丈夫」とか「なんでもない」と言ってその場をやり過ごしても、恋人は度々、

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ただ起きて、外に出るだけ。

ただ起きて、外に出るだけ。

友人や職場の人には、エッセイを書いていることがバレている。また、不登校であった過去があることもよく話す。運良く、そうした経歴が役に立つ場所で働くことが多かった。大学生の時にバイトをしていた際にも、元不登校のカフェ店員として話し相手になるなどしていた。

すると時々「どうやって社会復帰したんですか?」と聞かれた。社会復帰。そうか、私は社会復帰したのか。その時は、不登校から高校を経て学校に通えるように

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