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人の仕事ぶりを見る機会が減った新入社員

日本中では昨今、リモートワークが進み、効率的な働き方へ切り替わっている風潮があるが、果たして全てにおいてそう言えるのか。

恐らくフォーカスされているのは、通勤時間の削減や他者に仕事を遮られる機会が減ったなどと、これまで損失と考えていたところが解消された部分のように思える。

確かに、これまでよりコミュニケーションが取りづらくなったなどの意見はあるが、そういった気づく部分に関しては意識的に時間を取るなど、実際効果があるかどうかはわからないが、何かしら対策しようとしているのは見受けられる。

ただ、最近人の仕事を見るという機会が減っている損失について考えている。

というのも、自分が新入社員のころは、何をして良いのかがわからない状況で、周りの人の仕事ぶりを見ながら、「仕事ってこういう感じなんだ」と思った記憶がある。

人によって仕事ぶりが違ったり、どういう仕事ぶりが正解かはわからないが、こういうことをしたら怒られるとか、それを見て自分の仕事に活かされることは少なくなかった。加えて、私は上司の隣に座っていたため、よく上司に相談しに来る人の話が聞こえたりして、情報収集しやすい環境でもあった。

今だと情報収集をしようとした場合、自分から積極的に情報を取りに行ったり、周りが発信しない限り、辿り着くことができない。

そう考えると、今リモートワークが前提となっている新入社員においては、仕事を覚える方法が私がしてきたそれとは異なっているように思える。

他の人の仕事ぶりを見るのも、メールやチャットでのやり取りだったり、オンラインの打ち合わせに同席したりと、割合で考えてもかなり少ない。

あと個人的には、隣で誰かが働いていると、その仕事のスピード感もわかるので、自分もそれに追いつこうと自然と自分の業務を改善する力もついてくる。

初級者は、まずは他人を真似ることから。そういった学習スタイルもなかなか難しい中、新入社員をどう育てるか。新入社員を受け持つ立場としては、考えなくてはならない課題である。

新入社員は、リモートワーク前の働き方を知らないので、このギャップについても、自ら考える機会がない。その部分をフォローしていく必要も自分たちに求められているのかもしれない。

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