猫化⑨

朝から窓の外が騒がしい
心地よい風と
私の深い眠りを
邪魔してくれた燕たち

巣を作るのか
ああでもない
こうでもないと
話し合って居るみたい

ご主人様は
燕たちのやり取りを
遠くで聴きながら
コーヒーを飲んでいる

私はゆっくりと動くと
ご主人様のあぐらの上に
丸くなる

私には分かっている
ここが一番安らぐ所だと
だって
優しく撫でてくれる
あなたがいるから