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院内コスメの話

私はずっと気に入ってたコスメを使っていたのですが、たまたまこのコスメと出会いました。
試しに1週間使ったところ、お風呂から上がったときに白く感じたことと、恥ずかしながら顔の加齢臭が気にならなくなったことからなにか違うぞと思いました。
それ以来ずっと使い続けているのですが、これならば気に入る人がきっといるだろうと思ってクリニックで扱い始めました。

このコスメの特徴は腐植土由来のミネラル豊富な有機酸を配合していること。
動植物が微生物によって分解されて土に帰った物質です。
これらのミネラルは肌の抗菌と保湿に優れる成分で、汚れや加齢臭なども凝集、分解してくれます。
このミネラルが肌に導入されて、肌の常在菌を育て健康で丈夫な肌になって欲しいという願いを込めて育菌コスメとなりました。

クリニックで扱うようになって半年以上が経ちます。
薬ではないので強く勧められないし最初は気に入ってもらえるか不安でしたが、たくさんのうれしいことが起こりました。
薬を使う前から劇的に肌改善がみられる方がおられます。
難航していたニキビ治療に突破口が開ける方がおられます。
育菌から始まったコスメは治療の片棒をかつぐアイテムになってきました。
それは私にとっても大きな喜びです。

とは言え、化粧品なので合わない人、使い心地が好きじゃない人、やはりおられます。
化粧水ではまずそのようなことはないのですが、クレンジングですね。
よく考えるとお化粧品の注意書きに合わないときは使用をやめて・・・と言うくだりありますよね。

メイク汚れが落ちにくいと言う声をいただきました。
正直に申し上げますと残念なことにお一人だけかぶれた方がおられました。成分についてはすべて把握しているので可能性のある成分についてあれこれ調べましたが、明らかに刺激の強い成分は見当たりません。
アレルギーは少量でも起こりうるので誰もが100%トラブルが起こらないと言うのは不可能ですが、これをきっかけにかぶれる人が限りなくゼロに近く、メイクがよく落ちる低刺激のクレンジングを作りたいと思うようになりました。

合成油脂は悪なのか。
メイク汚れは悪なのか。
界面活性剤は悪なのか。
防腐剤は悪なのか。
成分が多いのは悪なのか。

すべてのものにはメリット、デメリットがあります。
リスクヘッジ出来るような処方をアドバイスを頂きながら現在進行形で作成中です。
何を使ってもトラブルのない肌の人には興味のない話かも知れません。
もちろん私みたいになんとなく使ってみたら気に入ったということもあるでしょう。
トラブルに悩んでいる人も今のコスメが気に入っている人も、今一度使っている化粧品のことを考えるきっかけになればいいなと思います。





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