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茶審査技術競技大会の思い出 その3

前回は、茶審査技術競技大会の詳細について書かせていただきました。今回は、店主が大会の際気をつけていたポイントを大公開します!これで競技大会で上位進出も狙えるかも。。。!?

※大会内容はコロナ前の店主の参加した時のものなので、現在の競技大会の詳細と異なっている部分もあるかもしれませんがご了承くださいませ。なお、TOPの画像はお茶の葉買い付けの時のもので、イメージ写真となります(大会期間中は写真を撮っていることなどできないので)。

① 産地を見分けるポイント


製茶作業をしてくると出てきます


上の写真の小ちゃいキノコの様なもの、おそらく茶の花の花托だと思います。(詳しく知らずにすみません。)

審査技術競技大会の玉露の産地を当てる際に、宇治玉露と田辺玉露は手摘みなので入ってる事がたまにあり、コレを見つけると5択(宇治玉露、田辺玉露、両丹玉露、八女玉露、静岡玉露)から2択(宇治玉露、田辺玉露)に絞れるのでラッキーでした、というのが店主のお話しです。

このように、産地には特有の摘み方があり、その際に混じるもの混じらないものなどで産地を見分けるやり方があるそうです。

まあ、私は2択にされたところでそこから分かるかまで修業ができていませんが、、、

② 色艶を見極める


玉露の荒茶状態です。
当店最高級の玉露(仕上げ状態)です。

写真は光の加減で本来の色が伝えにくいのですが、、、この色つやも産地によって違いがあります。

玉露は覆い下で茶葉が深い緑に染まって行きます。
荒茶の写真で明るい緑の部分は茎やヒゲで深緑の部分が茶葉です。仕上げると、より濃い緑色がはっきりとわかると思います。茶葉の色は緑より「艶消しの黒」に近い感じです。

煎茶は深い緑にビカビカっとした光沢があります。

店主曰く、『田辺の玉露は一見艶消しの黒ですが深い緑の奥に静かな艶があります』ということです(私はそこまで分かりません、、、)。

こうした、茶の育て方や産地による色の違いを日頃からじっくり見ていないとわずかな違いが分かりません。


他にも、香りの立ち方、茶葉の大きさなどいろいろなポイントがあるそうです。ただもちろん年によって出来具合も違うでしょうから、その年その年の茶葉を取り寄せて観察し、煎じてみてその水色(すいしょく)や香りなどを把握しておくことも大切だそうです。

奥深い茶審査技術競技大会の内容を3回にわたって掲載させていただきました。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。


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