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文系の blender

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物理/光学シミュレータとしての側面も持つ blender は、理系の専門用語が頻出し、ときどき文系の頭を揺らします。そんな文系のわたしが理解できる範囲で、ライティングやマテリアル…
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#ライティング

文系の blender 4.1 | インテリア ライティング

半年ほど前まで、blender に触れていない期間がすこし長く、その間、とくに cycles などレンダラーの性能が(思っていたよりも地味に)上がっていました。 そこで、すこしリハビリテーションも兼ねて、インテリアシーンのライティングの復習をしてみました。 環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.4 モデル モデル自体はかんたんな一部屋。下の窓から入る光が唯一の照明になる。 屋外の風景は、後述のようにHDRIを使う方法もあるが、ここで

文系の blender 4.1 | HDRI 照明

ライティングの手法のひとつとして、HDRI 画像による環境光(背景光)を用いる方法があります。 通常のライティングのように、ライトの強さや位置などをそれぞれ調整する必要がなく、現実の環境を用いて簡易に照明を構成できるのが特長です。 ここでは、HDRI の画像のタイプ別に、そのレンダリング結果を試験しました。 環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.2 3点照明 まずは比較のための、ごく通常の基本の3点照明。キー、フィル、バックライトの3

文系の blender 4.0 ライト - 照明

たとえ完璧にモデリングされ、完璧なマテリアルを適用したシーンであっても、照明がまずければすべては台無しだ、といわれます。 ここでは、blender で設定可能なさまざまな照明、ライトについて整理してみました。 環境 Blender 4.0.2 , Mac Mini M1 OS 14.2 基本シーン デフォルトでは、ライトが設置されていない場合も、わずかな環境光が適用されている。これを基本シーンとします。 環境光(背景光) 基本シーンから、ワールドプロパティのサーフェス