子犬で自分の人生の終わり時期を知る
数年前に
子犬を飼い始めた
自分の人生で
”犬を子犬の頃から飼える”のは
今回が最後だろう
昔からペットが好きだ
ペットとの生活でいろんな感情を学んだと思う
1人息子にも、
違う生き物との生活を通して
いろんな感情を知ってほしい
そう思って踏み切った。
私が子犬を主体的に飼えるのは今回が最後
私は中年だ
ロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダさんとアンドリューさんが
<人生100年時代>とか言うので
単純に考えると、まだ人生の半分行っていない
先輩もたくさんいる。
でも犬を飼うことに関してはどうだろう
犬が15年くらい生きたとして
今回一緒に暮らす子犬が
15年以上生きるとしたら、、
犬が生涯を終えるのは、私がシニアに差し掛かってから。
次に
新しく子犬を飼うとしたら
その犬が生涯を終える頃
私は結構な高齢になってしまう。
年老いた犬のお世話
犬が病気になったら病院通い
さらに治療代は多額かも。
私はその頃、バリバリに元気だろうか
必ず元気だ!!!!!
とは言えない気がする
犬が歳をとると、どんなことが考えられるだろう
・睡眠時間の増加→昼夜逆転→夜中に吠える
・老衰で寝たきりに→体位変換(2〜3時間に1回)
・歩いてトイレまで行けない→排泄のお世話(オムツ?トイレまで介助?)
・老犬が認知症に?→(夜中の徘徊、夜鳴き、ご飯の介助、、、)
・ペットシッターに来てもらう?
・老犬ホームに入れる?
・愛犬が亡くなる→ペットロス
80代でも元気な叔父がいるが、
それでも
お世話がたくさん必要になった愛犬を
24時間体制で見るのは
きついだろう。
こんな方法は?
ペットシッターはどうだろう?
小型犬、60分の対応→3000円
1時間だけでも助かるけど、
本当は毎日2時間くらい自分の時間ができると嬉しいかな、、
老犬ホームはどうだろう?
1年目440,000円
結構かかるよね。
そして
代わりにお世話をしてくれる誰かが、運良く見つかったとしても、、、
その犬にとっては
老犬になって、急に新しい環境に出されてしまうという状況
仕方ない、、、?
でもやっぱり切ないな、、
そして
他の家族が老犬の面倒をみる場合
その家族にも
やりたいことがあって
行きたい場所もある
長期旅行にも行きたいかもしれない
結局、他の家族の頭を悩ますことになってしまう。
俺にはお前が最後の子犬〜♪
(山本譲二さん「みちのくひとり旅」風に)
やはり犬を子犬の時期から飼えるのは
今回が最後であろう
こんなに早くから
人生最後の出来事を考えることになるとは、、
でもコレでいいのかもしれない
今、人生について考えずに、
本当の本当の人生の終わりで
死ぬことについて急に考え始めるのは
結構キツイ
そう思うと今回、犬について考えたおかげで
人生の長さについても真剣に考えるようになった
中年って、まだまだ元気だが
コレは今回が最後だろう
ということも増えてくるのだな
翻って
それを考えることで
人生についてより深く考え、
1日1日をより濃く過ごせるような気もする
本当はまだまだ人生の時間はある!と思っていたいけれど
それだけで良い!とは言えない
夕暮れの景色も脳に映るようになってきた。
今日という日をかけがえのない1日と思って生きる
スティーブ ジョブスはこう言った
人生の終わりを考えつつ生きていく
死の香りが稀にホワホワ漂ってくる
それが中年時代か。
今回の子犬が人生最後
今日という日も人生で1度きり
それくらいの覚悟をすることで
眼に光を宿して
生きていくことにコミットできる
現実を直視することができた
子犬の一件。
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