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【#クマ活】知床半島ヒグマ管理計画の地域住民説明会に参加しました!(2022年3月)

2022年3月に開かれた「知床半島ヒグマ管理計画」の地域住民説明会に参加しました!

知床半島ヒグマ管理計画とは…
知床世界自然遺産地域と隣接地域(斜里町、羅臼町、標津町の3町)におけるヒグマ対策に係る計画です。
2012年に「知床半島ヒグマ保護管理方針」が策定し、こちらの満期を迎えるタイミングであった2017年には「知床半島ヒグマ管理計画」が策定。そして、次のステップとして「第二期知床半島ヒグマ管理計画」が2022年4月に策定、施行される予定です。

恐らく、「ヒグマ管理計画」などというものがあることを知っている人は少ないと思います。ヒグマ管理計画の他にも、エゾシカ管理計画など他の動物にもあります。(こちらの地域住民説明会でも「知床半島エゾシカ管理計画」についての説明もありました。)

野生動物の保護管理(ワイルドライフマネージメント)はアメリカ発祥の狩猟管理学から出てきた考え方のようです。20世紀のアメリカで、乱獲や乱開発によって自然や動物たちが次々に絶滅の危機に陥り、自然環境破壊が問題視されたのをきっかけに誕生したそうです。

その後、21世紀となり、人間と野生動物との関わりが複雑化。乱開発・乱獲で絶滅に追いやられるのは動物側だけではなく、農業・漁業等の経済的被害や人身事故など人間が被害側となることも注目され始めたようです。
現代の日本におけるワイルドライフマネジメントでは、科学的な調査・研究に基づき、「生息地管理」、「個体数管理」、「被害管理」を状況に応じて組み合わせ、「人」と「野生動物」と「自然環境(生息地)」の関係を適切に調整することで、共存を図る手法となっています。

知床半島ヒグマ管理計画は、「地域住民の生活や産業を守り」、「利用者の安全と良質な自然体験の場を確保」しながら、「ヒグマの生態及び個体群を将来にわたって持続的に維持」することを目的としています。

ヒグマは知床の自然を象徴する動物であって、その姿を見て感動を覚える方は多いでしょう。しかし、一度街に出ると、私たちの生活を脅かす存在となってしまい、また、年間2億円ほどの農業被害が出ています。(ヒグマの被害額はエゾシカと比べて少額ではありつつ、「畑にヒグマが出ている」という状況は農家さんに対して精神的な影響を与えているようです。)
どのようにバランスを保って、自然や動物と向き合っていくか、この説明会を聞いて改めて考えさせられました。

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