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のらねこ旅日記≪立山・黒部≫

  最近NHKで『新プロジェクトX』が始まりました。
  それで思い出した旅のお話をします。

  いつも、一緒にに海に行っている高校同期の友人A と、たまには山に行ってみるか、と立山・黒部2泊3日の旅に申し込みました。
  初日は、中央本線で信濃大町→扇沢から黒部に入りました。
  黒部ダムは、とにかく
『すごい!でっかい!』という感想でした。
  至るところで、中島みゆきさんの
『地上の星』がガンガン流れていて、売店ではプロジェクトXのDVD黒部ダム編が平積みで売られていました。
『あの番組を観て、ここへ来ている人も多いんだろうな』
『NHK、恐るべし』と思いながら、
つられて私も『地上の星』を口ずさんでいました。
  黒部立山アルペンルートでは、バスの他、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで移動します。
  乗り物酔いしやすいくせに、ケーブルカーやトロリーバスなど普段乗らない乗り物に私はワクワクしました。
(トロリーバスはフツーにバスでしたが)
  そして、たどり着いた
『ホテル立山』は、標高2450m、日本一高い場所にあるホテルです。
  目の前にある雪渓ではスキーをしている人がいました。
  スキー場ではないので、リフトもなく、スキーヤーさんは滑り降りると、板を担いで斜面を登り、上からまた滑るを繰り返していて
『歩いて登っている時間のほうが長いよね。体力いるだろうな』と感心しました。
  オプショナルでホテル回りの散策ツアーに参加しましたが、期待していた雷鳥さんのお姿を観ることができず、とても残念でした。
  それよりも、立山に着いてからの私は謎の頭痛に悩まされていました。
  普段は、よほどひどい風邪をひいた時ぐらいしか頭痛になったことがなかったので
『なんで頭が痛いんだろう?もしかして高山病?』と思いました。
  確かに今までこの高さまで来たことがなかったので、A に話したら
「いや、いや、私は全然平気だし、違うんじゃない」と笑われました。
  でも翌日下山し、宇奈月温泉に着く頃には、頭痛はすっかり治っていました。
「これくらいで高山病なんて、あんたは精密機械か?」
「富士山とか登れないね」と、またAに笑われました。
  この後はトロッコ列車に乗り、温泉に入って、いつもよりゆったりした旅行になりました。

  ある日、職場の若い同僚が、富士登山に挑戦するといって、仕事終わりにGoogleのストリートビューで富士山の登山道をシミュレーションしていました。
  それを横から見ていた私は、ちょっと富士山に登った気になりました。
  マチュピチュもストリートビューで観れるかな。
行ってみたいけど、リアルで行くには体力に自信がないので。




  

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