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自己紹介



自己紹介

皆さんこんにちは!このたびSEE THE SUNでインターンとして働くことになりました!北島慶士(きたじまけいと)です。インターンとして働くにあたってまずは皆さんに自己紹介させていただきます!簡単なプロフィールは以下になります。大学では社会システムや物理システムのシミュレーションに興味を持って学習しています。

  • 名前:北島慶士(きたじまけいと)

  • 年齢:21歳(大学2年生)

  • 所属:東京大学教養学部理科一類(工学部システム創成学科システムデザイン&マネジメントコース内定)

  • 出身:茨城県

  • 好きなご飯:ラーメン


顔です

さてさて、「どうしてSEE THE SUNでインターンすることになったの?」「工学部システム創成学科システムデザインア&マネジメントコース内定ってなんやねん」「工学部システム創成学科システムデザインア&マネジメントコースって名前が長くて謎」等々ご質問があるのではないでしょうか(なかったら悲しいです…)。
全ての質問に答えるために自分がSEE THE SUNで働くまでに何があったか書いてきます!

きっかけ

自分がSEE THE SUNで働く一番最初のきっかけは「ロケットを作りたい!」と思ったことです。「いきなり何言っとんねん!」とのツッコミが入りそうですが、全て読めばすべての疑問がすっきりするように書いていくので最後まで読んでいただければ嬉しいです。

ロケットが作りたい!

自分は元々茨城のド田舎で生まれました。家の周りには小川が流れ、夜はイノシシが現れ、最寄りの駅までは車で40分。本当の田舎です。

田舎です

そんな地元ですが自分の地元はつくば市に近く、研究所や大学の一般公開があると親に連れて行ってもらいながら科学に親しんでいました。そんな中で自分が魅かれたのはロケットです。JAXA筑波宇宙センターの見学に行ったときに「こんなものを飛ばせるんだ!凄い!!自分も作りたい!!」と思いました。

そこでロケットを作るためにはどうすればいいか調べたところどうやら東大に行くのがいいことを知り、東大を目指して勉強します。初めて東大を受けた際には落ちてしまいました。東大に落ちた自分は浪人することを決意します。浪人している間は自分が何をしたいか1年間ずっと考えました。弱気になり東大をあきらめることも考えました。しかしそこでもやっぱりロケットへの憧れが消えず、もう一度東大を目指すことになります。そして1浪して東大に合格しました!

露天風呂計画1

さて、いざ東大に入ってロケットを作れると思いましたが、人生そう簡単にはいきません。ロケットを作るためだけでなく現代の工学や理学には物理と数学が欠かせません。1年生のうちからロケットに触れられるはずもなく、ひたすら数学と物理の日々です。もちろん数学や物理を学ぶことはとても大切なことは分かっていましたが、自分はいつまでたってもモノづくりが出来ないように感じてしまいました…
そんな中でKと「何か作りたいね」「何か面白いものないかな」と話しているうちに「そうだ!露天風呂作ったら面白いんじゃね!」と思いつきます。

僕「何か作りたい」
K「好きなことするのがいいんじゃね」
僕「ロケット作りたい」
K「流石に無理」
僕「ロケットと他に好きなこととで繋がりそうなもの...!火だ!!」「実家で焚火したことあるんだけど、その時にどうやったら空気がうまく回るかとか考えるの楽しかったわ。極端な話ロケットも火で飛ぶし、共通点火じゃね」
K「それをどうものづくりに落とし込むかだよなぁ」
僕「火を使うイメージが湧きやすいの...露天風呂」
K「これだろ」 僕「露天風呂作るか〜」

当時の会話です



最初の設計図

この時はめっちゃくちゃ楽しかったです。Kが設計し、僕が必要な費用を計算。作りたいものがどんどん形になります。2人で話して、高校のほかの友達Tや自分の弟も巻き込みながら進めていきました。しかしまたもここで大きな壁にぶち当たります。「お金が足りない!!」露天風呂を作るにはお金がたくさん必要です。お風呂を作るためのドラム缶、窯を作るためのレンガ、脱衣所を作るためには木材とベニヤ板も必要です。当時の僕らにはそんなお金もなく、あえなく露天風呂を作る計画は諦めました。そのまま露天風呂計画は忘れ大学1年生の1年が終わります。

露天風呂計画2

時は移り、大学2年生の自分は露天風呂のことなんて頭からすっかりなくなっていました。そんな時、露天風呂計画を一緒に考えていたKから連絡が来ます。「北島、露天風呂作れるかもしれん」「え?」「筑波山のふもとの古民家で作れるかもしれないからとりあえず茨城に戻ってこい」「えぇ…」こんな話をしながら取り合えず茨城に戻って話を聞くことにしました。

詳しく聞くとどうやら「つくばを盛り上げたい人たちが筑波山のふもとにある古民家を活用したいらしい。そのための意見を集めるワークショップでTが露天風呂計画の計画書を見せたら主催の人たちが興味を持ってくれた。詳しく話を聞きたいので計画した自分を呼んでいる」とのことです。「もしかしたら諦めた露天風呂が作れるかもしれない!」そう思い期待に胸を膨らませてワークショップ主催の方々とお話ししました(そこに僕をSEE THE SUNに連れて行ってくれるNさんもいました)。

そうしてまた露天風呂計画が動き出します。
(↓当時紹介されたnoteです)

前回の失敗を踏まえより細かく計画を立案していきます。2回目の露天風呂計画でもネックになったのは費用です。そこでまず費用を集めるためにクラウドファンディングを始めようとしました。「どのようなクラウドファンディングが応援されやすいのか」、「魅力あるリターンはどんなものなのか」などクラウドファンディングでたくさんの人から注目されるためにはどうすればよいのか調べました。
どうやらInstagramで映像や画像を通じてアピールすることが注目につながることが分かります。そこでTとTの大学の友達にお願いしてInstagramでインフルエンサーとなるべく活動してもらうことにしました。インフルエンサーとなるにはたくさんの人に見てもらうことと、見てくれた人にフォロワーになってもらうことが重要です。そのためにInstagramのAPIを活用して、毎日のフォロワー数の変化を調べることにしました。具体的にはGoogle App Scriptというプログラミング言語で、毎日深夜にその日何人フォロワーが増えたかを取得しました。するとフォロワー数が急に増えている日が分かり、その日の投稿を分析することでフォロワー数を伸ばすための方針を立てることが出来ました。こうして簡単ではありますがプログラミングを活用してクラウドファンディングのためのデータ分析を行っていました。

またこれに並行して、露天風呂の設計も行っていきます。すると今度は火災の問題が出てきました。露天風呂を作るにあたって水を温めるための設備が必要となりますが、ただ火をおこすだけでは風が吹くと火の粉が上がって燃え広がってしまうかもしれません。しかし本格的な窯を作ると費用が大幅に膨らみます。

費用と安全性との兼ね合いを考えると露天風呂計画2は暗礁に乗り上げてしまいました。どうすれば問題を解消できるのか必死に考えましたが、問題は根深く解決はとても難しいものでした。このほかにも考えれば考えるほど問題が出てきてしまい、最終的にはNさんたちに露天風呂計画2は実現不可能であることを伝えます。とても悔しかったですが、Instagramのデータ分析やクラウドファンディングの調査などたくさんの面白い経験を積みました。

進学選択

一方大学では、自分の進路を決めることになります。東大では入学する際に学部学科が決まっているのではなく、入ってから1年半程度学んで行きたい学部学科を決めて進学することになります。いわゆる進学選択制度と呼ばれるやつですね。ちなみに2年生後期は○○学部××学科内定という身分になります。ややこしいですね…

さて、入学した当初はロケットを作るために工学部航空宇宙工学科に進もうとしていましたが、様々なことを学ぶうちに自分の興味のある分野は変わっていきました。

特に科学技術社会論という授業と数理モデリングの授業が大きく影響しました。科学技術社会論の授業では社会と科学者コミュニティとの関係について学びました。特に科学者と市民がどのように意見をやり取りするかのの「サイエンスコミュニケーション」に強く興味を持ちました。
ワクチンのデマや、福島第一原子力発電所の処理水の問題など科学と社会にまたがる問題については幅広い議論を行うことが求められますが実際に行えているかは怪しいところです。自分が興味を持っていた宇宙開発の分野は安全保障分野や軍事技術開発と深くかかわっているので、社会との対話が求められることを実感しました。この授業で「科学だけでなく社会のことも学びたいな」と思うようになりました。

また、数理モデリングの授業では、社会現象や物理現象を数学の立場から分析する手法について学びました。現実の世界をモデル化して数式でとらえ、「もしこんなことが起きたら」のシミュレーションが考えられるのがすごく楽しかったです。この2つの経験から「社会について学びたい」「モデリングやシミュレーションを学びたい」と思い、「宇宙開発につながる勉強もしたい」と宇宙への憧れも持ったまま進む学部学科を決めることになります。

そして自分の中でこのすべてに応えてくれるのが工学部システム創成学科システムデザインア&マネジメントコース(よく略してSDMと呼ばれます)でした。社会システムと物理システムのシミュレーションに特化した学科がSDMで、SNSや金融といった社会システムのデータ分析・モデリング・シミュレーションを行う先生もいれば、流体力学のシミュレーションを行う先生もいます。まさに自分が学びたいことにぴったりの学科でした!そして無事SDMに内定し、夏休みをのんびりと過ごしていた時です。

(↓SDMの紹介です)

謎のベンチャー

「北島君、デジタルマーケティング興味ない?SNSの広報とか頑張りたいってベンチャーがあるんだけど、もしよければ話聞いてみない?」とのNさんからの連絡でした。Nさんは露天風呂計画2でInstagramの分析を行ったことと実現不可能であることを伝えた際の報告をとても評価してくれていたようです。面白そうだなと思った自分はすぐに「ぜひ行きたいです!」「どこに行けばいいですか?」と返信します。

するとまさかの「じゃあ○月×日に森永プラザビルに来て」との連絡が!「森永???森永はベンチャーじゃないよな…大企業よな…」なんて不安を抱えて田町まで向かうことになります。そうです!このベンチャー企業こそSEE THE SUNです!人生どこで何がつながるかわかりませんね。
ロケット作れなくモヤモヤしてた思いを露天風呂にぶつけたら、それが最終的にSEE THE SUNに呼ばれることにつながりました。


そしてそこで初めてSEE THE SUNの方々にお会いしました。自分は初めデジタルマーケティングのために呼ばれたと思っているので、一通りInstagramのデータ分析を行ったことを話しました。
その後SEE THE SUNの目指すものについて金丸さんから説明を受けます。そこで「食を作る人の頑張りが受け取る人に伝わっていないことが多い」「そこのコミュニケーションを改善したい」との話を聞き、自分は「科学者と社会の関係に似ているなぁ」と思いました。

科学技術社会論の授業で社会と科学との対話が不十分であることを学びました。すると科学者の研究がそれを受け取る社会では気づかれていなことが多いことと、食を作る人の姿が食べる人に伝わらないことがとても似ているように感じます。
そこで科学と社会とのつながりに興味があること、それが食の作り手と受け手の関係に似ていることを伝えると意気投合!どうやってその間のコミュニケーションを形作っていくかについてわーっと話し合いました。

受け取る人たちには見えない裏の努力があること。過剰なコストカットがコミュニケーション不足からくること。たくさんの問題点が似て見えます。
もし食品業界と科学者コミュニティに共通する良いコミュニケーションの仕方を見つけられたら素敵じゃありませんか?

そんな気持ちが一致して、その素敵なことを目指したいと思いインターンさせていただくことになりました。これから皆さんとお話ししながら作り手と受け手との新しいかかわり方や新しい距離感、コミュニケーションが見つけられたらなと思っています。

とても長い文章になってしまい申し訳ないですが、読んでいただきありがとうございました!これからよろしくお願いします!!

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