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長野市長へ要望書を届けます #きたい街長野

どうも!長野市が気になって色々やってる人です。
今回は長野市長へ各地区を代表して要望書を提出する予定です。
※日程は調整中です。
要望代表者として任意団体(きたい街長野)を立ち上げました。
去年までは一市民である私がそんなことを取り纏める行動を起こすことになろうとは思いませんでした。
長くなりますが、なぜそのようになったか書いていきます。

その後についての記事はこちら


きっかけは我が子の火傷でした

2022年7月6日 忘れもしない日。
日課になっていた子どもとのゴミ拾い競争が悲劇に変わるとは、、
その日もゴミを拾いなさいと言わんばかりの晴天、
「今日もゴミ拾う?」と子どもから言われ、ゴミ袋を二つ用意して長野駅前へ向かう足取りは軽い。
「どっちがたくさん拾うか競争しよー」と意気込み、末広町交差点付近から虫眼鏡を持った探偵が調べるようにして次々と拾っていくのはまさにコナン
我が子は身体も心も子どもだが(笑)

軽快に飛ばしていく我が子を見ながら小さいながらに成長を感じていた。
そして、コンビニエンスストアがある長野駅前の交差点でその瞬間は訪れました。
ゴミ拾い競争になんとか勝とうと素早くゴミを拾う為に何気なく素手で火がついたままのタバコを拾おうとする我が子。
「あっ!」と思った時には時すでに遅し、ゴミを拾っていく喜びの声は甲高い泣き声へと変わってしまった。

ゴミ拾いを始めた理由

「ゴミたくさんあるね」
それは我が子が発した何気ない一言でした。
子どもというのは落ちているゴミや石ころなど気付いたらポケットに入っていたり、なんにでも興味本位で触ってしまうことがあります。
親として日頃から「勝手に触らないで」や「そのまま置いといて」など
ゴミが落ちていて、汚い物、そこにあってはいけない物という認識はあってもそのまま放置しているのが当たり前でした。
ふと長野駅周辺に目を向けると、善光寺に向けてつながっている善光寺表参道の中央通りにはタバコのポイ捨てや事業ごみ、家庭ごみが散乱していたのです。

善光寺御開帳と街づくり

これは#きたい街長野 や#道路から街づくりを考える 活動
という部分にも関わってきますがそれは追々、、
2022年はコロナ禍とは善光寺御開帳という長野県内はもとより、全国から観光客たくさんくる一大イベントです。
経済効果はもちろん、善光寺を有する長野市門前に対して注目が集まってきます。
注目が集まっているからこそ観光客が通るなど人通りが多い地域で何かしら対策が必要なのではと思いました。

はじめの一歩

我が子のように身体も小さい、内気な主人公が強くなっていくという国民的漫画があります。私も好きで良く読んでいましたが、今回はゴミ拾い競争のお話です。
まずは我が子が気付かせてくれた「見て見ぬふりをしていた」環境を何とかすべくゴミ拾いをすることにしました。

ゴミ拾いからゴミ拾い競争という遊び

せっかくするなら子どもと一緒にゴミ拾いをしようと我が子をスカウト。
子どもというのは正直なもので最初やる気まったく無しでした。
しかし、やればやるほどゴミはたくさんあり、花壇や植木に隠れていたりなど身長が低い子どもだからこそ気付くゴミもたくさんありました。
気が付くと仕方なく後ろをついて来ていた我が子がいつの間にか最前線で
「また先に見つけたー」
「自分のほうがたくさん拾ったー」
といつしか仕方なくやらされていたゴミ拾いが楽しみながら社会貢献もできるゴミ拾い競争へと様変わりしました。
それ以降は我が子から
「今日も競争する?」
など言われて私が乗り気ではない時も行くくらいにまでなりました(笑)
そうあの日までは、、

その日を境に楽しみは消えた

我が子の火傷に関して。親として不注意があったことは否めない、そこは素直に反省すべきであるが、事件後から変わった事がある。
それは、ゴミ拾いに一緒に行っても我が子は付いてくるだけで、拾うのは全部自分になった。そして初めてもすぐに帰りたいというようになった。
元々は自分がやりたくて始めたゴミ拾い、もうやめようかと思った。
でも、そもそも始めるきっかけになった事、ゴミ拾いに関わらず子どもは落ちている物を拾ったりする。また同じ様な被害が他の子どもにも起きるのではないかと考えるとこの問題がこのままでいいとは思えなかった。
気が付くと警察へ電話していた。

警察の二転三転する言い分

2022年7月6日にあった後我が子の火傷を治療する為に病院へ、塗り薬などを処方して頂き幸いにも跡が残ることなくもなく完治することができました。
今後同じ事件を起こさない為にも被害の実態を警察署に電話をしました。

担当課に当時の状況を説明

【警察側】被害はわかりました。今後ポイ捨てなどに関しても長野駅周辺で巡回など色々気をつけるようにします
※現状もパトロールはしているのでなにも変わらない
一応記録には残すけど被害届は受け取れない
【私】なんで火傷という被害があるのにダメなの?被害あるから被害届出したい
【警察側】被害届を受け取らないの一辺倒で終わり
以上この押し問答が何回も続きどうしようもできなく泣き寝入りするしかないと思っていました。

警察署に直談判

全然関係ない用事で警察署へ。
用事もスムーズに終わり、帰ろうとしたところでふと火傷の事を思い出し窓口の方に簡単にではありますが相談してみました。
すると窓口の方が不憫に思ったのか担当部署はどこだろうと右往左往しながら対応して頂き、結果3階の生活安全課に行くことに。

まさかの展開に、、

案内された生活安全課にての流れ
【私】以前のタバコポイ捨て被害届で電話の相談した件を伝える。
【警察】同じ階にある安全課から少し離れた廊下にある相談室へ通す。
【警察】個人情報を色々聞いてくる※まぁ普通のことだと思います。
【私】相談したい旨の概要をはなしたいので解釈など間違うといけないので会話を録音させてほしいと伝える。
【警察】「それ ちょ、ちょっと、、できないです」とあたふたしながら室内や入り口の貼り紙を見回すが目当ての物が見当たらない。
※おそらく録音禁止の文言を見つけたかったみたい。
【私】やましいこと話すわけじゃないし、今後の知識の為にも録音したいですと伝える。
【警察】断るすべがないのか上司に判断を仰ぎに行き数分以上話し込む。
【警察】ちょっとここの部屋(相談室)は予約が入っていると明らかに嘘であろう云々を言いながら取調室へ向かうとの事。
※相談室は2部屋あり他の部屋は空いていたと思う。
【警察】別室に向かいながら上司(署長?かなにからしいけど聞き取れず)の権限で電子機器は持込めない場所なので預かりますとの事。
【私】どういうこと?録音できない場所に行くなら別な場所で相談してもいいです。そう書いてありますよね?
※相談室には距離を取るために相談室以外の場所で話す場合があると注意書きがあった。おそらくコロナ禍対策とそれ以外の場所で相談を受ける可能性があるという認識。
【警察】場所を決めることはできません。警察側で決めます。
【私】分かりました。もういいですと素直に移動する。

取り調べ室と警察署内の喫煙の実態

生活安全課内へ移動することになり、無線など聞こえる所を横切りながらローカーへ荷物を入れるのを誘導される。
かばんとスマホをロッカーに入れるが、スマホを録音してないか再度確認される。録音もしてないのですがめんどくさかったので電源を切りました。
この時に取調室1と2があったのだが誘導された【取調室2】のロッカーに入れました。
【取調室1】に通される、入り口札は何故か使用中になってた。誰もいない、使用している形跡もない、テーブルなどがある引き出しも全て開けられた状態でした。
※おそらくなにか隠し持ってたりするといけないので防犯上そうなっているのでしょう。
【警察】私の鍵が【取調室2】だったのに気付き部屋を慌てて変更。
【取調室2】に通されるが部屋の引き出しは閉まったまま、室内にはタバコとライターが置かれたままだった。
※タバコとライターは入り口側から取りやすいように置かれていました。
※案内するつもりじゃなかったのか、ここでタバコを普段吸ってるのか真相は不明。個人的にはここが防犯的にもモラル的にもすごい気になる。
【警察】改めて相談内容について伝えてください。
【私】7月の相談内容について伝える。
被害が起きているのに被害届を出せない。
巡回等増やすと言ったが増やしてるのか?なにか記録はとっているのか?
そもそも被害が出ているのに何も警察ではしてくれないか?
【警察】7月の相談内容は端的にしか把握してないのでわからない部分もあるが、傷害罪は故意のみで過失では違法性がなく捕まえられない。
※例えば誤って何かをぶつけても故意でなければ違法ではない。
巡回は通報などで出払う時もあり限られているので件数も数えてなければ記録もしてない。
※まぁやってないわけではないけど電話あったので対応しますって私に言っておけばいいだろうということなのだろう。
【警察】被害が出てることは残念ですが、警察では犯罪が起きた時、被害届を受理することはできるがそれを元にタバコのポイ捨てによる火傷では捜査をすることはできない。仮に故意に誰かを火傷させよう、怪我をさせようとしたことが立証できれば捜査するとの事。
※民事でやるか自分で立証しろという事。それってめちゃハードル高い、、
【私】それなら受理しないと何回も言われた電話対応おかしいよね?違法性云々も話もされてない。おかしいと思います。
そして駅前で子どもがゴミ拾いしているのを見える距離で火傷をするくらい直前に捨てたタバコなら子どもが拾うかもしれない、火傷するかもしれない
ということは故意と言えるんじゃないか?
また当初そういう説明されていたらタバコの証拠保全や駅前の防犯カメラなどを調べる事もできたはずだが、その説明もなかった
※たまたま長野駅前交差点のコンビニエンス前なので防犯カメラで確認できた場所での火傷
【警察】故意の立証は本人が故意にやったと言わなければ難しい、結論としては捜査できない云々の繰り返し
その後は堂々巡りが続く
【私】仮に被害がもっと大きければ、あるいはタバコでなければいいのか?
【警察】ケースバイケースだが難しいのが現状、民事でやってもらうしかない
【私】仮にポイ捨て条例で罰則の規定や重点地区を適用する場所が決まってたら警察で捜査するのか?
【警察】捜査します
途中上司が同伴してきての話し合いでした。

警察の対応と流れを要約

【結果1】
警察の最初の電話対応の不備による証拠保全など支障が出た
※被害届の受理はすれど捜査しないなど説明不足
加害者の特定や立証できた余地があった
【結果2】
録音されたくない事を話す為には取調室を使う
※予約も入っていない相談室を空けてわざわざ無線などが聞こえる通路を通って取調室を使わせる
【結果3】
取調室には警察官が吸うタバコとライターが置かれている
※タバコの向きやライターの向きは警察官が吸いやすい方向で置かれていた
【結果4】
傷害罪は故意でのみ犯罪と認定される
過失(わざとじゃない)は犯罪と認定されない
刑事では戦えず民事で自ら犯罪性を立証しなければいけない
【結果5】
タバコのポイ捨てなどによる被害を受けた人が訴えて捜査してもらうには条例による重点地区を設ける以外にない
特に【結果5】が重要です。なぜなら、、
警察官もこれがあれば犯罪の違法性が認められるし捜査してくれるとの事
啓発活動やモラル向上も大切だし必要。
でも!!
被害が実際に起きて警察が動けない状況であるなら私は罰則規定を設けた場所の選定が必須だと思います。設けて損はない!損のないことはやってほしい。それだけです。
※記憶を頼りにやってるので多少間違いや語弊はあるかもしれないのでご了承ください。※そうならない為に録音したいのだが、、

カギとなる条例の実態とは

警察署への直談判の前になんとかできないかなと色々調べていました。
そしてその糸口になりそうなタバコのポイ捨てなどに関して条例があることを知りました。

「長野市ポイ捨て、道路等における喫煙等を防止し、きれいなまちをつくる条例」


詳細はファイルをご覧下さい。
この条例は、平成23年4月1日から施行しており
平成30年4月1日に改正施行したものです。

https://www.city.nagano.nagano.jp/documents/152/304185.pdf

引用元 長野市役所HP

条例の目的

ポイ捨てや道路等での喫煙を防止することで、きれいなまちの実現と皆さんの身体や財産の安全を確保し、良好で快適な生活環境を確保することを目的としています。

条例の禁止行為

第7条 市民等は、ポイ捨てをしてはならない。
(道路等における喫煙の禁止)
第8条 市民等は、次の各号のいずれかに該当するときは、道路等において喫煙をしてはならない。
(1) 歩行しているとき又は自転車等(道路交通法(昭和35年法律第 105号)第2条第1項第10号に規定する原動機付自転車、同項第11号の2に規定する自転車並びに同法第3条に規定する大型自動二輪車及び普通自動二輪車をいう。)に乗車しているとき。
(2) 吸い殻入れが設置されていない場所で、吸い殻入れを携帯していないとき。(廃棄物の投棄の禁止)

重点地区を決めるのは市長


第12条 市長は、ポイ捨て及び道路等における喫煙等を防止するため特に必要がある
と認める区域を重点地区として指定することができる。
2 市長は、重点地区を指定するときは、あらかじめ、地域住民の意見を聴くととも
に、関係団体又は関係行政機関と協議するものとする。

現状重点地区は設けられていない

重点地区の指定及び罰則
ポイ捨て及び道路等における喫煙を防止するために、特に必要があると認める区域を重点地区として指定することができます。また、この重点地区内でごみのポイ捨てや指定場所以外で喫煙をした違反者には、5万円以下の過料(実際の過料金額は別に定めます)が課せられる罰則の規定を設けました。

*現在、重点地区は指定していません(罰則の適用もありません)。まずは、たばこを吸う人、吸わない人の共存を図るため、喫煙できる場所等の確保を進めながら、周知・啓発を重ね、巡回パトロール等で違反者に対して指導等を行います。その上で、改善が図られていない場合には、地域住民や関係団体と協議を行い、重点地区を指定します。

https://www.city.nagano.nagano.jp/n120500/contents/p000901.html

引用元 長野市役所HP

条例の要約

条例に禁止行為は定めてあります。
過料(5万円以下)を定めてあります。
過料を適用する重点地区は指定していません。
禁止行為しても過料は課されません。
実質なにも条例ができても変わりません。
というただのモラルを示している条例にしか過ぎません。

放置されていた条例の存在

それは子どもの火傷が起きた数日後でした。
条例について調べた時、長野市役所のHPに条例についてのページがありました。
最終更新日平成30年で止まっており、啓発活動などを今後も定期的にやっていく、その内容は条例のHPに記載すると書いてありました。
当時は令和4年7月8日
【4年以上も放置してあるやないかーーい!!】
と思ってしまい、担当課である環境保全温暖化対策課に連絡しました。

条例を知らない担当者

条例の担当課に条例についての説明を求めました。
1 平成30年で更新が止まっている理由
2 罰則を適用する場所がない
3 子どもが火傷したなど
お話しましたが、そもそも条例のHPがあることを【担当者は知らなかった】のです。※これは更なる情報があるのですがまた追々、、

条例の意味とは

条例ってなんのためにあるの?
そんな事を思った日でした。
条例を作った担当課が内容を把握していない。
条例の目的に条例の周知や啓発などがあるにも関わらず啓発活動などを告知していないなど信じられない事ばかりでした。

行政を動かすために

行政の担当者(ちなみに担当者は親身に相談にのってくれています)
複数の長野市議などに相談しました。
子ども同伴でもきちんと対応してくれる議員。
定例会で質問しようとしてくれる議員。
興味がなくなにもしてくれない議員。
商店街や環境美化関係の方々など。
ほんとなんとかしようと色々な方に話しました。
その結果かどうかはわかりませんが、2022年秋ごろには啓発活動が行われたり、長野駅周辺の啓発用のシールの張替えなどが今後されるようになりました。
こちらは私だけはなく協力していただいた行政、元々ゴミ拾いなど積極的な議員さんや市民の方などの協力や活動のおかげでできたものだと思っています。

要望書を出す目的

要望書を出す理由とは、【長野市長】による【重点地区の指定】を求めているからです。
頼りとなる条例が上記のようにあってもなくても変わらない状態。
なぜなら過料を適用する重点地区が指定されていなく、その為警察も積極的に捜査することも、禁止行為している人を取り締まることができない状態だったのです。
そこで同じ被害を出さない、抑止力としても必要な重点地区の指定を定めることができる長野市長宛に要望書を各地区長を取り纏めて私が代表者として提出することになりました。
ご協力頂いた区長の方々にはご理解頂くこともでき感謝しきれません。

ご覧になった皆さんへ

ここまで長い中お付き合いいただきありがとうございました。
この問題のきっかけは我が子の火傷でしたが、単なる火傷ではなく条例のもつ意味、行政、観光など景観上の問題なども含めて色々考えるきっかけになりました。
要望書を出すのが終わりではなく、今後も行政や市民の方、報道機関なども含めて協力して頂く必要があります。引き続き活動の拡散やご興味を持っていただくようよろしくお願いいたします。

きたい街長野代表 木村恵太

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