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高校スポーツの集大成は「思い出づくり」か【長崎県松浦市】

高校インターハイの中止。
コロナの影響で、僕も「仕方がない」と思っていました。
命には代えられない。

でも、三年間もしくは小さい頃から努力してきて、
その集大成として成果を発揮する場がなくなったとしたら。

インターハイですべてを出し切って、
新しい人生を踏み出そうとしていたとしたら。

僕も高校スポーツで育ちました。
そのときに得た成長が、いまも自分を支えています。

インターハイは「思い出づくり」だろうか。
「仕方がない」で片付けてしまっていいんだろうか。
そう思っていたときに、松浦市の取り組みを知りました。

地元開催で日本一を目指していたインターハイが史上初の中止

「なぎなたのまち」で、高校3年生で地元開催のインターハイ。
練習の成果を発揮するこれ以上の舞台はありません。

生徒たちは、このために何年も前から努力してきたはずです。
その舞台は、目の前から消えてしまいました。

そう、仕方がない。
一つのことに全てを賭けて努力してきて、これまでの人生で最も輝く場だったはずです。
生徒たちの無念さは、地域の大人たちが最もよくわかっていました。

松浦市では、日本一を目指してきた松浦高校なぎなた部のために何かできないかと、生徒たちと一緒に企画を考えることにしました。

生徒たちは、「自分たちだけではなく、同じように努力してきた全国のなぎなた部員のために何かをしたい」と声をあげました。

全国のなぎなた部員に「証」を贈るプロジェクト

積み重ねてきた練習の成果を発揮する場はつくれませんでしたが、
やってきたことの証としての記念品を全国のなぎなた部員に贈るプロジェクトです。

なぎなたをやっている生徒があこがれる漫画「あさひなぐ」とコラボしたグッズや、幻のインターハイのポロシャツなどを検討しています。

全国の生徒に贈るには、たくさんのお金が必要になりますが、
クラウドファンディングでふるさと納税として寄付を募ることにしました。

松浦市、松浦高校なぎなた部を応援したい!

青のまち・松浦市

松浦市を調べてみると、すごく面白い取り組みをされていますね。

海を囲んで3つのまちから成る松浦市は、
漁業のみならず、野菜、果物、お茶、棚田米、つばき油の生産、養鶏、養豚、養卵、和牛の繁殖、酪農も行われる
“食のコンパクトシティ”とのことです。

「青のまち・松浦」としてブランドづくりを行っています。

そして、「青の大学」という架空の大学を創り、
まちのことを学んだり、コミュニティをつくったり、
子どもたちが親の仕事を参観する「おとうさんかん」、「おかあさんかん」なんて面白い企画を行ったりしています。

素敵な取り組みだなぁ〜。

こういう素敵な取り組みはいろんなまちで行っていると思うけど、
こうやって「目に見える形にすること」って重要だなと。
僕のようにゆかりのない人間でさえ、ファンになるのだから。

高校スポーツが生み出すもの

高校スポーツで高校生が得るものってなんだろう。

僕は「情熱を体感すること」なんじゃないかと思う。
いま何事にも大切だなあと思うことは、「情熱」を持つこと。

その情熱を生むのは「夢」

夢を本気で追いかける経験は、きっと将来の糧になるでしょう。
それを教えてくれる松浦市のなぎなたプロジェクト。
ぜひ成功して欲しいです!


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