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うちのちっちゃな物語

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これは、立正佼成会の女性教会長たちの「うち」で起こった物語。 どこのうちにもあるような事件。あるいは見逃してしまいそうな些細なできごと。 夫婦のこと。子育てのこと。嫁、姑のこと…
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#親子

たいせつな時間

うすゆきそう  フルタイムで働いているような生活をしている私にとっては、久しぶりに行ける授業参観日。娘のエミも、出がけに「お母さん、今日、何着てくるの?かわいい恰好で来てね。」と、よほど楽しみな様子だった。同じ女の子でも、2歳上の姉からは、そんな言葉を聞いたことがない。3人兄姉の末っ子の娘は、ご近所のお母さん方にも、優しくて面倒見がよいとかわいがられ、どうやったらエミちゃんのような子が育つのですかとお手紙をいただいたこともあった。  いそいそと私も小学校に向かった。学年合

親子対決の果て

教会長:レディー・おカカ 先日、3年ぶりに主人と娘と3人で温泉に行ってきました。このご時世、三人の休日を合わせることが出来たのはラッキーなことです。冬の温泉で身も心もほっこりと温められ、解されて帰る頃。チェックアウトの時間が迫り、部屋を片付け見回して、私の一言「うーん、片付け早いね。〇〇、みんなやればできるねぇ…」すると、娘が「何を言ってんの。自然なことですよ。余計なことしなければ…」と、穏やかに笑いながら申すわけです。心がやんわりして一気に回想録が出現。娘の思春期、壮絶な