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うちのちっちゃな物語

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これは、立正佼成会の女性教会長たちの「うち」で起こった物語。 どこのうちにもあるような事件。あるいは見逃してしまいそうな些細なできごと。 夫婦のこと。子育てのこと。嫁、姑のこと…
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#ありがとう

~子供たちに「ありがとう!」~

なわしろ 4人の子供たちは、寂しい思いをしてきました。自分たちの希望や楽しみを我慢して、大人中心の日常生活を過ごしていました。それでも今では、私たち夫婦を支えてくれています。母親として「ありがとう」の感謝の言葉を伝えている日々です 当時中学生だった長男は、私と一緒に畑の草むしりをしていた時に、「農家の後を継ぎたくない」と言葉にだしました。突然の一言にびっくりしましたが、幼い頃から「跡取り息子」と言われ続けてきた長男にとって、どんなにかプレッシャーだったろうと息子の心を察し

今日も一日 ありがとうございます

ひまわり 我が家は、主人と私、二人の息子と近くに住んでいる嫁いだ娘と婿さん、4人の孫がいます。 みんなご供養が大好きです。 ある日、我が家で一緒に食事をしたとき、婿さんが娘に「ママ、今日ご供養した?」と聞きます。娘は「まだだけど」と答えます。「それなら今、ばーばの家でご供養したら」と娘にご供養を勧めます。娘は、「急にどうしたの?今でなくていいでしょ」と言いながらも、私と一緒にご供養しました。最後に「今日も一日ありがとうございました」と仏さまにお礼を申し上げたあとに、娘は合

ごめんなさい・ありがとう・いただきます

教会長:エアリーフローラ いま、主人と二人で暮らす毎日、食卓を囲む毎日。 そんなある日の夕食の時、主人が突然「ことし10月で結婚して45年になるな」と話だした所に、私の携帯電話に横浜に住む息子家族からテレビ電話がかかってきました。小学3年生、1年生の孫たちが「ばーば、一輪車乗って公園で遊んできた、バッスケットボールもしたよ、逆上がり連続できたよ」といっぱい話してくれる孫たちや息子夫婦と私も嬉しくなって話がつきず、気がついたら1時間以上話し込んでいました。電話を切って、「今は