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絵はがきを買うのが好き、絵はがきよりも好きかも

絵はがきをよく買う。美術館とか、雑貨屋で。なにかに使うこともあるかあもしれないと、けっこうな時間をかけて選ぶ。なんなら美術展にいるときより長い時間をかけて。

でも、手紙を書く機会は少ない。
住所の交換も最近はない。ラインかSNSのDMで事足りるから。いろんな場所で絵はがきが売られているけれど、もしかして本とかDVDとかなんかより絵はがきや便せんのほうがいま売り上げが落ちているのでは? と思ってしまう。
もちろん絵はがきはコレクションする楽しみもあるけれど、絵はがきとして生まれたからには? ポストに投函されたかろう。それが人情? というものであろう。
いちおう僕も作家のはしくれなので、たまに読者から手紙がくることがある。手紙をもらうのはうれしい。
ラジオのネタはがきもプレゼントの応募だって昨今メールだ。むかしは年賀状の残りとかな涙ぐましい努力をして送ったものです。もうネタを送るのに切手代もファックス代もいらないのだ。
SNSでリプライされたり、臆病な小説家はエゴサをして率先して感想を知ろうとするし、わざわざ手紙をしたためる、なんてことをしなくても感想はすぐに届く。
だから手紙は特別なものだ。机に向かって誰かに言葉を綴るなんて、最高に素敵だ。下手したら現代で相当贅沢な行為かもしれん。
なので、手紙をもらったら、せっかくなのでファンレターの返事をだそうと思い立ったがまだ返事をしていない。
自分の文字がPC慣れしすぎてずいぶん汚くなっているので、「あの作家はこんな字を書くのか」と落胆されやしないかとか考えてしまった。
ペン字の練習をっするか、えいやっとだすか、まだ決めかねています。
たくさん素敵な絵はがきを買っています。
気長に待っていてください。

もしよろしければ!