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【新連載】2020年の中小企業支援

きたごう行政書士事務所です。

これまでは2019年実施分の情報をベースにものづくり補助金の加点項目や情報をお伝えしてまいりましたが、

2020年実施分の情報が少しづつ全貌を露わにしてまりました。

ですので、最新情報を中心に新連載をしてゆこうと思います。

中小企業の課題とは

目次の最初から難しい話ですいません。

いわゆる国が支援する中小企業対策というのは、中小企業が喫緊に抱える問題に対して主に支援致します。

もちろん、継続して成長や研究開発、海外展開に対しても支援はありますが、最前線である「補助金施策」は企業の喫緊の課題が反映されています。

そんな中、中小企業庁を支援する国の省庁といえば「中小企業庁」ですが、その管轄する「経済産業省」は昨年12月、令和元年度補正予算案を公開しました。

内容に関してこちらにまとめてありますのでどうぞご参照ください。

と、いうわけで、今年は

・ 人材不足や働き方改革に対応すること

・ 生産性向上とデジタル化

を、国はテーマに掲げております。経済の下振れリスクに備えるためにも、人材不足の解消や労働力の低下などは避けたいところです。

2020年の補助金とは

そんなわけで、中小企業支援の最前線ともいえる補助金と融資に関して、新しい制度や申請方法の元行われます。

実施される予定の補助金で主なものは以下の通りです。

・ ものづくり補助金

・ 小規模事業者持続化補助金

・ IT導入補助金

まずはこの3つで「中小企業生産性革命事業」※というなんとも厳かなプロジェクト名がつけられ運用されます

※中小企業生産性革命事業とは、わかりやすく言えば補助金の施策をひとつのプロジェクトとして基金化して、通年公募できるなど利用しやすくすることで、企業の働き方改革や生産性向上、海外展開といった課題を解決してゆこうとするものです。

そして、何年から前よりずっと課題である、「事業承継」に対して

・ 事業承継補助金

国土交通省と連携して行う高齢ドライバーをサポートする

・ サポカー補助金

も、実施されます。

サポカーなんて企業になんか関係あるの?と思うかもしれませんが、今、65歳以上の方の雇用も増えており、そうした方が社用車で働くこともあると思います。社用車も自家用車も車は車。働き方改革を進めるうえでも、国が一体となって進める必要があるのです。

これまでとの変更点

ここまでの国の思惑を踏まえて、補助金申請はこう変わります。

・ オンライン申請

まずは、これまで特に、小規模事業者持続化補助金は紙ベースで郵送での申請が主体でしたが、こちら新システムを使用してのオンライン申請となります。

新システムとは「Jグランツ」という名前で、こちらものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金をはじめ経済産業省の補助金がほとんど全てこのJグランツからはじまります。

詳しい内容はコチラ

実際に私もGビズIDを取得し、Jグランツにログインしてみました。

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スクショしてパワポにまとめて画像変換しましたのでちょっと見づらいかもしれませんが、こんな感じで申請が出来ます。

実際やってみての感想ですが、確かにオンライン上でできるとなると簡単ではありますが、補助金一覧のページがちょっとごちゃついていて、検索機能を駆使すれば問題ないのでしょうが、例えば、ものづくり補助金と検索した時に「令和元年度補正予算 ものづくり補助金」と「令和2年度当初予算 ものづくり補助金」となった場合にちょっと一瞬迷うかもしれません。

まぁ、そこまで重箱の隅をつついても仕方ないんですが・・

確かによいシステムではあると思いますよ!

・ 給与支給額増額が申請の要件になる補助金もある

もうひとつはこれで、実はかなりのインパクトです。

補助金で儲ける仕組みを作って機材導入するのはいいのですが、留意する点として、

「給与支給総額が年率平均1.5%以上向上」

かつ

「事業場内最低賃金が地域別最低賃金+ 30円以上」

を満たすこと等が申請要件。(ものづくり補助金のみ。)と、なっております。

年率平均1.5%以上向上ということは従業員さんの数によってはかなりの固定費増額となります。

単純に設備導入で上乗せされる固定費分、儲かると確かに言えるのならともかく、景気なんて明日をも知れないのですから、それを3~5年計画で示してゆくというのはかなりの問題です。

これは留意していかないといけません。

ちなみに、小規模事業者持続化補助金に関しては上記の項目は申請要件ではなく、加点項目となっております。

今年の補助金は最大1億円の定額補助!?

こういう射幸心を煽るような言い方は良くないのですが、まぁ、事実なのでお伝えしようと思います。

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