反出生主義という考え、もしかして反出生主義者がどんどん減っていくだけなのでは?
反出生主義(はんしゅっしょうしゅぎ)というのは、大雑把に言うと
「子供を生めば、その子供には苦痛が発生する、なので産まないほうが良いのではないか?」
という哲学的思想です。
「子供は親を選んで生まれてくる」という妄想に比べれば、大変にまともな考えで、特に哲学的な切り口じゃなくとも「○○だから、子供は生まないほうが良い」というのは、大抵納得できてしまう理由です。
誰が提唱したかという説は色々あるのですが、誰に影響を受けなくとも人間ならば大なり小なり自然に考える事なので、そこを論じる意味は薄いでしょう(個人的には好きですが)。
将来的に反出生主義者が減少していくという問題
どうして反出生主義者の数が減るのかというと、反出生主義者は子供を生まないからです。
反出生主義者が減ると何故困るのかというと、僕個人が反出生主義者のほうが優しくて善人であると考えているからです。
将来的に優しい人がどんどん減っていくということに、恐ろしさを感じるのです。
人にはタイプがあります、例えば大災害が起きたとして
・ 周りに食料を分け与える人
・ 人から食料を奪う人
後者のほうが、人間的に凄くたくましいです。
後者の人間は、悲惨なニュースを見て、いちいち心を痛めたりしないでしょう。
たくましい人の例 その1
SNSの対人関係アドバイスで、よく見かける言葉があります。
「嫌いなヤツからは離れろ」
という、とりあえず強気にそれっぽいことを言っていこう、というツイートです。
しかし、少なくない数の人が「それみんなが実行したら、コミュニケーション能力や容姿の劣る人、もっと孤独になりそうだよね」と、思うでしょう。
「距離を置かれるのは自分ではないか?」と、心配する人もいるでしょう。
前向きなことを強気に断言するというのは、単純にその人がSNSに適応した結果に過ぎないので、そこまで真に受けることもないのですけどね。
たくましい人の例 その2
二つ目は、リーグ・オブ・レジェンド(以下LOL)をプレイしている時の僕です。
5対5のゲームなのですが、僕はプレイ中は必ず敵味方のチャットをミュートにしています。
何故かというと、気が散るからです。
チャットを表示していれば、活躍している時には褒められ、足引っ張ってる時には怒られ、見ず知らずの他人と冗談を言いあいます。
とても心が温まりますね(チャットは味方同士の喧嘩に使われることが一番多い)。
集中力を上げるためにミュートにするというのは、プレイヤーとして正しい姿かもしれませんが、親しみは感じません。
コミュニケーションよりゲームを優先するような人とは、どんなに上手であろうと、人は一緒にゲームをしたくないものです。
要点のおさらいなど
・ 反出生主義は人に苦痛を与えないために子供は生まないという考え
・ 反出生主義は子供を生まないという考えのために、次第に数を減らしていくと予測できる
・ 思想的な性格からいって穏やかな善人が多い
・ そのような性格の人が減っていくというのが残念
◆◆◆
「○○だから、子供は生まないほうが良い」という冒頭の部分を書いている時に、宗像形 (むなかたけい)というキャラクターを思い出しました。
反出生主義者の人はどちらかというと、面倒くさい性格に分類される方が思われるので、こうならないですが。
タイトルはアレだけど、反出生主義について詳しく書かれた記事。
詳しく知りたい方は読んで見ることをオススメします。
最後になりますが、この記事を書くまでずっと
はんしゅっせいしゅぎ と読んでいたことを、ここに告白しておきます。
しゅっせい❌ しゅっしょう🔵
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