晩冬のみぎりに


人の一生とは何によって構成されるものなのか、最近よく考える。

最近でもないかもしれない。昔からよく、「より良く生きるとは」「良い人生とは」「人生を構成するものとは何か」を考える。

経済力、人間関係、家族、友人、社会的立場、趣味、残したもの、経験。

一体どんな要素がどれだけ、どんな状態になっていれば、その人は「良い人生だ」と満足し、評されるのだろうか。

人を羨む人、羨まれる人、両者の間にはどれほどの差があるのだろうか。

年越しを家族と過ごした人、友人と過ごした人、恋人と過ごした人、一人で過ごした人

家で過ごした人、路上で過ごした人

多くの人が長い時間を過ごす中で、誰もが、上記のどの選択をする可能もあり得るし、
どの状況でも幸せであり、どの状況でも不幸せなことも、十分にあり得るのである。

私が幸せであろうとあなたの人生は続くし、あなたが不幸せだろうとあなたの人生は続く。

冬は、春夏秋冬の中でも停滞、死をイメージされる季節である。

日は短く、植物も育たない。疫病は跋扈し、人々は家に篭る。

私の冬は、まだ明けそうにない

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