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語とセンテンス

どうやって、文章にするか?
1話1話、つたないい言葉を寄せ集めては、足したりひっくり返したり、あえいでます。


短けりゃ短いほど、意味が凝縮(と思わせたい)するみたい。
説明をつけるほど、描写を加えるほど、それらしくなるけど、文は荒れてのたうちまわる。


例  赤い山

詩なら「赤い山」だけでかまわない。
でも文章ならば言葉が足りない。


赤いのは構成地質のせい?
夕日や朝日に照らされて赤いの?
高さは?
季節は?
登れるくらいなだらか?急峻?
麓に湖とかある?
山を見てるのは誰?

という感じで、だらだら説明が増殖していく。
自分の場合、3つ付け足したあたりから、完全横道のサブストーリーが浮かんで脱線する。

読者に寄れかかって想像にまかせるというのがベターなのでしょうかね。
勝手に体験と結びつけるのを期待し、「あー、赤い山ね!」と呟かせれば勝ちとか。
カタルシスの勝利!!

でも、そもそも、そこまでの描写が必要?ってことがある。
コンテンツとの繋がりが浅いなら、「赤い山」の一言で十分ということも。

たかが背景に過ぎないのに、ヘタに「赤い」と修飾したものだから、気持ち的に、山に関する何かを付け足差ざるを得なくなる。山をググってしまえば運の尽き。

オレ、こんなん知ってるぞー! 

始めて知った知識というのは、往々にして、披露したい衝動に駆られる。無駄に書き足す方向へ走ろうとする。小学生かよ。

↑ ざらにある失敗です ↑

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