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今年の冬、僕の命は越せるのか?
僕ね、体が弱いんですよ。とくに3年前に脳出血で死にかけて、一命を取り留めてから、毎年、今年の冬こそ、死ぬだろう、いや、きっと死ぬだろうと思っています。
僕ね、これだけと違うのですよ、中学生の時に白血病を患ってね、それからウン十年、ずっと体調わるいのですね。
あー、なるほどね、さいきん思いますよ、オギャーと、お母ちゃんのお腹から、生まれてきたその瞬間から、死に向かってるんだと。例えば、見た目がね、少々、若返ったからと喜んでいる貴方に言いたい。そんなことは、まるで、水が下から上へ流れるが如く、自然の流れに逆らってますよ。そんな、虚栄心は、ほんとう罪ですよ。すぐに、ご先祖様に謝って、化けの皮を、剥がして老いてください。
おかげで、最近のお年寄りは、知恵の、まるで知恵の無い、生きた蝉の抜け殻みたいに、なってしまっているじゃないですか?老人の知恵はどこに行ったのですか?なんでも知っている、あの、壊れたオモチャを直してくれた、そんな、お年寄りの威厳はどこに行ったのでしょうか?
僕は、明日、死ぬかもしれない、3時間後には死んでいるかもしれない、うん仕方がない、諦めはついている。
いつも、そう思っている。昨日は、道を歩いていると、見知らぬ小さなお子様に、とつぜん、
「大丈夫ですか?」
と、徐に声をかけられた。
聞き返そうと思ったけど、見知らぬ小さな子供相手に話しかけるなんて、周囲の人から怪しまれると困ると思ったので無視してしまった。
嗚呼!あの見知らぬお子様は、僕に何を見たのだろう?死神か?きっと死神です。僕がオギャーと生まれたときに、同時に宿した死神が、背中を食い破って、はみ出して、出てきているのが、あのお子様には見えたのです。
脳出血の後遺症で、左半身が焼かれるように痺れています。この痛みを、僕は中途半端に我慢できています、又、中途半端に、健常な人のように動けるので、誰にもわかりません。
いやいや、もしも、僕が健康で、しかも不老不死であったとしても、誰もこの僕の病の、痛みは解らないし、感じられない。人間は、他人の痛みなんて、感じられないように、神様がお作りになった、だから、貴方には、僕の痛みが解らない。
おお!なんという、感謝すべきことなのだ!ほんとうに、この痛みで、僕は貴方を苦しめたくない!
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