【北の味#3】新千歳空港で食べる「揚げかまぼこ」(藤沢チヒロ)
北海道のものに限らず、好きなんです、練り物。
旅行先でご当地練りものに出会うとついつい買ってしまう。仙台の笹かま、小田原のかまぼこはもちろん、静岡の黒はんぺんとか、富山のぐるぐる巻きでカラフルな…「梅かま」などなど。
北海道でかまぼこといえば真っ先に挙がるのが、小樽の「かま栄」だと思います。札幌のデパートや地下街に出店していて、割といつも混んでる。地元民に愛されてるかまぼこやさんです。
いわゆる板かまぼこもありますが、揚げかまぼこの種類が豊富で、なかでもファンが多いのが「パンロール」。スケトウダラのすり身に豚肉と玉ねぎをまぜた生地を、極薄にスライスした食パン(北海道的に呼ぶなら「角食」)で巻いて揚げたスナックです。チームナックスの方々もファンを公言している人気者。
消費期限が短いのため地方発送はしていないそうで、メーカーの特集ページを読むと、誠実さを感じます。
残念ながら、新千歳空港で買えるものは、揚げたてサクサクではない…小樽の直営店では、どうやら出来立てを食べられるようです。食べに行かなきゃ!!!
と、「パンロール」にだいぶん文字を使ってしまったんですが、わたしが強くお勧めしたいのが、空港だと「かま栄」のお向かいに店を構える「出塚水産」さんの
「ほたほた揚げ」!
イラストを見ていただくとわかるのですが、ホタテ貝柱の集合体ともいえるホタテステーキ部分の上に、純白のバター風味のかまぼこ層、その上に、ホタテ貝をかたどった青のり香るかまぼこと…すごく凝ってる! サービス精神を感じる! 一口かじると、ホタテステーキ層の、モッキュモキュの弾力に胸を撃ち抜かれます。ほんと、練り物好きには一度ぜひ召し上がっていただきたいお品です。
「出塚水産」公式サイトはこちらです。
出塚水産は紋別市の会社で、紋別市外での出店は新千歳空港だけ!
オホーツクの恵みがぎゅっと詰まった味を、ぜひ旅のお供にどうぞ!
欲を言えば…ほたほた揚げ、タルタルソースをつけて食べたい! お店に置いてあったらすごく嬉しいんだけど…今度行くときは、マイタルタルをもっていくか…
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