見出し画像

北国の鉢植え

ろくに更新もせずになんと一年も経ってしまった。

あれから挿し木の顛末はと言うと、ホームセンターの素掘り苗の穂木全滅、残りは全生存という偏った結果になった。ダメ元で挿したマッチ棒まで元気に発根して一年で極太マッキーになるのだからいちじくの生育旺盛さときたら。挿し木の成功率は挿してからの管理のみならず休眠前に木に蓄えた栄養も大きく関わるらしいので通販で迎えた苗をお世話していた農家さんが凄かったということで今年の挿し木チャレンジは決着。なんならホームセンターから迎えたドーフィンはネコブ線虫を持っていたようで鉢増しすべく引っこ抜いてみたら根がぶつぶつになっていた。ホームセンターの果樹苗不信になりそう。

あれから夏に引越しをして少しだけ南下した我が家、買った古民家に空き地がついてきたので遊び放題である。まあ、家の裏や隣というわけでもなく少し離れた所の原野ということで使い勝手はそんなに良くは無いのだが。
岩手沿岸部に住んでいた時は日当たり最悪湿度も上がり放題という人間にも植物にも不向きとしか言えない環境に住んでいたのだが(南になんと山がおっ立っているせいで昼間ほぼ日が当たらないため春秋に寒いのは勿論、冬は降った雪が溶けない永久凍土と化す最悪の立地)移ってからは東からも南からも太陽が照らしてくれて実に良い。どうせお隣県のため気温的な違いはそれ程無いものだがそれでも太陽の力は偉大としか言えない。

植欲に負けて3品種から5品種に増えたいちじくは3歳株がコガネムシにコテンパンにやられたものの根洗いでどうにか無事に生き延びホームセンター出身の2歳株はネコブ線虫対応の農薬使用で現在様子見、と決してオールオッケーとは言えないにしろそれでも枝を太らせ無事全ての木が枯れずにこの冬を越したのだから幸先良いのではないだろうか。実も何個か食べられたし。

前の持ち主が畑として使っていた原野は周りの人の助けを借りて荒地からどうにか畑に戻りつつあると言ったところ、挿し木で増やした耐寒性の強いいちじくは数本畑に植え付けてみたのだが今年どうなることやら。
あとは根菜でも植えて面倒を見ようか。200坪はある空き地、自分の好きに使っていい土、遊ばないと勿体ない。正直、少し家庭菜園でも、と楽しむ程度に10畳分もあれば十分だった気しかしない部分は大いにあるのだが広すぎる土地もついてきてしまったからには荒れ野にしないように頑張る他ない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?