写真、最初の一歩

写真学校に入って、最初の課題は「自我を捨てる作業」。
自意識や美学をブルドーザーのようにいったんペッタンコに薄くして、夜の街を彷徨い集まったコマをセレクトすることによって、39年(当時の年齢)の今まで刷り込まれていた「美しい」とか「価値がある」という概念を再構築する作業だった。
要は面の皮とか、見栄とか、そういった虚飾を剥がしていく作業。それを取っ払ったところに、本来の何かがあるって気づくための作品。


「elation」-高揚感-


と、後付けにしたのは、虚飾をどこまできれいさっぱり捨て去って、自然に自らの本質に迫れるかという写真に取り組む際の基本動作。作られた「美しさ」や「価値」の見直しの結果。
達成度は、50パーセントにも到達していないね。
時に、D7000を唐突に、会った方に渡して人の見る自分を無意識に撮ってもらったり、立ち飲み屋の壁に反射する自分にシャッターしたり、アングラな場面で鏡を見つけて撮ったり・・・・
表現者に「恥」の概念は不要だ。


あるがままをどこまでも、顕せるかがその時の一番の課題だった。2014年かな。
自分も見つからないで、迎合した写真を量産する予定は相変わらずない。
※本当の写真をやりたいとおもいませんか?

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