見出し画像

明治安田生命J3リーグ第28節 いわてグルージャ盛岡vsSC相模原

言葉というものは自分自身に跳ね返ってくるもの。なんてことを感じた試合だった。その理由については後ほど述べよう。

この日私は初めていわぎんスタジアムを訪れた。平日休みが多い私にとっては数少ない生観戦できる試合だったためのんびりドライブしながら盛岡までやってきた。それに平日デーゲームなんて過密日程の今シーズンしか見られなさそうな貴重な体験だ。

この日はカメラを持ってきたのにSDカードが入っていなかったため写真は全てスマホで撮ることになってしまった。早速スタジアム内を撮影する。普段は入場口が2口あるようだがこの日はスタジアムの北側だけになっていたため食べ物を買うには必ずメインスタンドの下を通ることになった。写真に写っているグッズ売店ではボランティアの小学生たちが迎えてくれるので和んだ。

入場口と反対側の飲食エリア。やや狭いがこのスタジアムのキャパなら丁度良いくらいだろう。全体的に他のスタジアムより価格が安めだったので食べ歩きをオススメしたい。

今回チョイスしたのはドブラジーニャ。ブラジル風のモツ煮といった感じの料理だった。トマト味でモツ以外に豆がたっぷり入っている。ブラジルでは主食の扱いになるのだろうか。

もう一つピザも食べた。ハーフタイムに食べたが冷めても柔らかくて美味しかった。

腹ごしらえも済んだのでスタジアム内に入る。入場口が一つなので必ずアウェイゴール裏を通ることになる。

八戸のプライフーズスタジアムと似たような作りだがスタジアム外周のスペースはこちらの方が少し狭く感じた。

盛岡では試合以外にマスコットのキヅールにも注目していた。逆サイドはスマホではうまく撮れずSDカードを忘れたことを後悔した。

試合前は遠くからしか撮れなかったがハーフタイムには近くまで来てくれた。両翼を常に小学生が持ってお供していたのが可愛かった。

キヅールはボランティアの小学生たちに大人気だった。私も記念にぬいぐるみを買って帰った。

さてここからは試合の内容の話だ。私はこの試合を観て相模原はJ2昇格には相応しくないチームだと感じた。些細な接触に選手監督が激昂する姿は見苦しかったし不満を募らせた結果危険なアフターファウルを何回も繰り返していたので気づいたら私は盛岡を応援していた。

観ていた人間としてはレフェリングにはそれほど不満を感じなかったため相模原の選手監督がフラストレーションを溜めていったのは些細な接触に過剰に反応したことが原因のように見えた。正に自分自身の言葉が跳ね返ってきた形である。

相模原は現在J2昇格争いに絡んでいるチームだがメンタルを平静に保てなかったせいか盛岡のロングボール中心の戦術に付き合ってあまり効果的な攻撃はできていなかった。盛岡のCBの空中戦の強さが目立っていた。なかなか上手くシュートまで持ち込めない両チームで盛岡のFWブレンネル選手のがんばりはチームを助けていた。ロングボールのターゲットとして前線でボールを収めてその後の運び役も担っていた。

エンドが変わってもロングボールを多用する盛岡だったが後半は孤立気味だったブレンネル選手がボールを持った時にモレラト選手が裏に飛び出すなど少しずつ攻撃の形が見え始める。モレラト選手が裏声でボールを呼び込む声はこの日スタジアムによく響いていた。

そんな中で先制点はセットプレーから生まれた。中村太亮選手の左足キックから牟田選手のヘディングはJ1のチーム相手でも点を取れる必殺パターンだと思うのでもっとシンプルにゴール前に蹴り込むのが盛岡には向いているのではないかと感じた。
このまま逃げ切れるかと思ったが相模原も意地で同点ゴールを奪う。ユーリ選手を投入してからのパワープレーは迫力満点だった。

この日の観客数は平日デーゲームということもあり300人程度だったがスタジアムでは十分熱気を感じられた。一枚岩というスローガンの通り県民に支持されるチームになるのもそう遠くないだろう。それもまた言葉の持つ力なのかもしれない。

この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?