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堆肥作り「ペサージ」

はじめに
廃棄物の処理及び清掃に関する法律 (廃掃法)が平成13年に改正され、野焼きが全面禁止を受け、現在は一般廃棄物として焼却処理を行っている。
しかし、平成15年度に示された国土交通省重点施策では、堤防除草・道路除草等で大量発生する刈草を焼却処分している現状、CO2排出削減による地球温暖化対策および処分コストの低減が課題として指摘され、このような背景から一つとして、堆肥化「ペサージ」を紹介。

条件的嫌気性菌の堆肥化とは
微生物の働きによる、有機物の堆肥化を行う
牛糞や鶏糞を用いた動物性の堆肥と、雑草や落ち葉、伐採木/米ぬかなどを用いた植物性の堆肥があります。
植物性堆肥の特徴としては、動物性堆肥と比べて、一般的に効き目が緩やかで、時間をかけてその効果を発揮します。
栄養素や微生物のバランスを崩しにくいため、病害虫や生理障害(栄養のアンバランス障害)連作障害などのリスクは比較的低いと言えます。
発芽障害など起こしにくいので、堆肥をまいてすぐに種まきや苗の植え付けができるのも特徴の一つでしょう。


【 分 類 】
・絶対的好気性菌ー酸素が必要な微生物
・条件的嫌気性菌ー酸素が少なくても活動できる微生物
・絶対的嫌気性菌ー酸素が嫌いな微生物
優 良 嫌 気 性 発 酵 堆 肥 の 要 約
・ 添加後の発酵中の臭いも、圃場に散布後の臭いも少ない。
・ 発酵期間が短い。
・切り返しや曝気を減らすことができる。
 (堆肥が土壌に投入可能になるまでの期間が短い)
・尿の場合1~2週間程度で、高温時でも草はやけない。
・ 肥料成分(エネルギー)が高い。
・ 減肥分でR/Mのコストがまかなえる。
・ 作物の登熟が進む。(冷害年の麦、米における等級が高かった)
・ 10年以上の連続使用でも何ら問題は起きておらず、長期使用が可能。
・ 牛床やパドックに散布した場合、環境性乳房炎を抑制する。
 (多くの酪農家の評価)
・ 堆肥センターでの成果として、1カ月程度で仕上げた堆肥がハウス栽培
 でハウス1棟当たり10tを毎年投入して高い評価を得ている。
 (大量使用の連続使用が可能と思われる)
条件的嫌気性菌による堆肥化の特徴
①切返しが回数が少なくて済む
・好気性菌を用いた堆肥化手法は、好気的な状態に保つ必要があることから「切返し」(堆積物中への酸素の供給および堆肥の均一化を目的に行う、ほぐして混合・撹拌する作業)を頻繁に繰り返す必要がある。

②悪臭が発生しない
・好気性菌を用いた堆肥化を行う場合、堆肥化に伴う悪臭の発生がある、切返し作業を怠ると酸素が供給されず、腐敗状態になり悪臭が発生し、ハエなどの虫を誘引してしまう。嫌気性菌では、臭気の発生はほとんどない。

③特別な施設を必要としない、長期間保存が可能
仕込み完了後は、シートを掛けておくだけで、特別な施設は必要ない。

完成した堆肥を長期間保存する場合も、嫌気性菌で作った堆肥は、好気性菌で作った堆肥のように定期的な切返し管理を行う必要がない。

嫌気性醗酵が、省力化と優良堆肥が短期間仕上

■ 分解力緩やかで、優良堆肥パワーを長期間持続します。
■ 土壌病/連作の軽減と、作物を高品質に多(増)収穫栽培で高収益。

【 土壌物理性の改善 】
土壌微生物は、団粒構造をつくり、堆肥中に含まれる籾がらやバークなど粗大有機物と併せて通気性や排水性など、土壌の物理性を改善。

【 肥料成分の吸着 】
完熟した堆肥には、腐植に似た物質が含まれ、微量要素カルシウム,マグネシウム,カリウムなど栄養素を吸着/保持し、供給する機能(陽イオン交換容量)を増加させる。

○ 品質(色艶/糖度/食味/香り/日持ち)向上、高品質に収穫も安定する。

【 病害菌を抑制 】
優良堆肥は、多様な微生物相に改善、病害菌の急激な増殖を抑制する。

植物性堆肥の中でも、雑草堆肥だけが持つ大きな特徴があります。
雑草が、土に足りない栄養素を溜め込もうとする性質を持つ点です。
土の状態を良くするため、生態系を豊かにするために、必要な栄養素を取り込んだり、土を柔らかくしたり、微生物を集めて増やしたりする役割を果たしてくれます。
特に微量栄養素と呼ばれるミネラルは、雑草堆肥の方が、大きなメリットだと言えます。

材料(体積比割合)
土づくりに欠かせない堆肥とは、動物の糞や植物などの有機物を発酵させて作られたもの。
牛ふん堆肥やバーク堆肥をはじめ、落ち葉を腐熟させた腐葉土なども堆肥の仲間です。
人間の手が加わっていない森では、枯れ葉や枯死した植物、動物の排泄物や死骸を微生物が分解することで堆肥がつくられ、土を健康な状態にキープするという自然のサイクルが成り立っています。
私たちの庭や畑は、植物を収穫したり刈り取ったり、害虫なども駆除するため、森のような自然循環は成り立たないのです。
必要になるのが、堆肥など有機物の補給です。

糞尿や有機物残渣を微生物で堆肥化【 ペサージ 】

地 力 向 上
土壌病や連作を軽減は。有機物を微生物で堆肥作り 
野菜の残渣や剪定 有機物の発酵促進手軽に堆肥作りで土作り 糞尿分解発酵促進剤 農業用微生物『ペサージ』

商 品 説 明

ペサージ』 生理活性物質を生成する微生物群
■ ビ タ ミ ン 生 成
  チアミン,リボフラビン,ビオチン,B12,B6,ニコチン酸

■ 成 長 ホ ル モ ン 生 成
  オーキシン,ジベレリン,サイトカイニン,エチレン

■ 抗 生 物 質
  ストレプトマイシン,グロビスポリン,ペニシリン,
  オーレオマイシン,テラマイシンetc

【 腐 植 生 成 】
■ 栄 養 腐 植
  無機養分の放出で微生物の活性、土壌環境を健全化

■ 団 粒 形 成
  柔らかく、水保ち/水はけ/根張りを改善

■ 陽 イ オ ン
  保肥力向上

■ 緩 衝 力 の 増 大
  pH恒常性改善

■ キ レ ー ト 化 合 物 の 生 成
  金属イオン移動性を増大、有効性を高める

■ 嫌気性菌 の 発酵 が 始まると
 7~80度程度の醗酵熱を出します。

■ 初 心 者 に も オススメ で す

○ 切り返し回数は、少なくして優良堆肥が、お手軽にできあがります。
○ 土壌中に有用菌が増殖して、他の病害菌を抑制するので、病害に強い作物が育ちます。
○ 低温でも活動しますので散布時期・季節を問いません。 
にくいです。

有 機 栽 培 や 減 農 薬 栽 培
優 良 堆 肥 作 り からの 土 壌 改 良 で、 施 肥 効 果 が 発 揮

嫌 気 性 菌 を ベ ー ス に、好 気 性 菌 配 合
ラクトバチルス菌,放線菌,ミクロコッカス,バチルス菌その他有用菌70種類以上雑菌/野生菌の増殖を抑制し、有機物分解機能に優れた菌を主とした製品です。

■ 微 生 物(嫌気性菌)の 働 き

・ 嫌気性菌を主体とするペサージは、糞尿等の有機物の分解に際して、フザリウム菌等による有害な腐敗を抑制します。

優良な醗酵を促進し、アミノ酸,糖類,有機酸,エステル類の生成、さらに無機/有機の養分を可溶化させる。
微生物の二次代謝で生成されるホルモン、ビタミン、抗菌性物質や生理的物質が土壌中の植物根の改善を促します。
作物の体質改善が大きく変わり、高品質に多(増)収穫が発揮されます。

■ 農 産 の 品 質 や 生 産 量 向 上 に 成 果

・ 生産圃場にトラブルがあっては、高品質に健康野菜作りで多(増)収穫はできません。
土壌病の軽減や連作障害の無い、土作りにお役立てください。
・ 健全な土作りが、健康野菜を高品質に多(増)収穫栽培が出来ます。

優 良 堆 肥 が

土壌(再生)改善作用や線虫(土壌病)対策に有効が報告されています。

・ 果実類のいちご、すいか、みかん、トマト、マンゴ、メロン
・ 根菜類の大根、人参、ジャガイモ、ゴボウ、アスパラ、レンコン
・ 葉采類のレタス、白菜、キャベツ、コマツナ、ホウレン草、お茶葉
・ 花卉(切花/鉢物)等に
・ 日本の農家の方々が試され、素晴らしい成果が出ています。

■ 優 良 堆 肥 作 り は

・ 一般的に10tの有機物(排泄物)に対して、ペサージを20kgをご使用ください。

・ 5tの有機物(排泄物)に対して、ペサージを10kgをご使用ください。

・ 2tの有機物(排泄物)に対して、ペサージを5kgをご使用ください。

・ 1tの有機物(排泄物)に対して、ペサージを2kgをご使用ください。

※ 堆肥作りを繰り返し行う場合は、完成した優良堆肥を1割程度残し、投入する堆肥に対してペサージをご使用下さい。

■ 効 果
(1) 畜産生産環境の改善と環境汚染の防止
・悪臭(アンモニア/硫化水素/低級脂肪酸等悪臭要因物質)
 害虫(ハエ/ウジ)の発生が抑制されます。

・労働環境(畜舎内/ふん尿処理中)の臭いを急速に消臭。

・家畜のストレス軽減/畜舎内の微生物相の改善により、
 乳房炎/下痢症が減少します。

(2) ふん尿処理作業の効率化とコストの削減
・ふん尿混合処理におけるスリラー槽のスカムの解消、固形
 沈殿物の軟化等スリラーの流動化により、ポンプに
 よる汲み上げや撒布がスムーズになります。

・水分過多な糞(敷料を含む)の堆肥化においても、嫌気性
 微生物醗酵のため、切替し/攪拌/通気等の処理が必要なく、
 省力/低コストに優良堆肥ができる。

・通路/床等における微生物相の好変化等から、敷料の腐敗が
 抑制されて長持ち。

・スリラーや水分過多の糞でも醗酵を促し、貯蔵期間が短縮
 されて処理施設費/管理維持費が軽減できる。

(3) 土壌改良と作物の生産性の向上
・土壌微生物相の改善、土壌粘土粒子の細微化と団粒化促進
 で、物理性を改善します。

・醗酵期間が短い場合(中熟/半熟)でも、土壌中に投入して
 も作物根の障害がありません。

・作物の発根促進、根の活性化/活着(根張り)が良くなり、
 旺盛な生育となります。

・病害虫に対する抵抗性と耐寒性/耐霜性が向上します。

・糖度アップ/嗜好性アップと生長期間の短縮や収穫期間の延
 長、作物の品質/日持ち向上になります。

・発酵きゅう肥/液肥は、その施用の効果が高くなり、化学肥
 料の削減になります。
※畜舎から出るふん尿(厩肥)を、およそ2ヶ月間で省力と
 脱臭効果を上げながら優良堆肥化します。
 優良堆肥は、土作りとして、土壌を還元で地力の回復、
 向上を目的とします。

■ 優 良 堆 肥 の 使 用 目 的
○ 作 用
(1) 土壌を酸化させない。
(2) 濃度障害を起こさない。
(3) 微生物の繁殖を旺盛にする。
(4) 微生物郡の増殖で団粒化を促進。
(5) 連作による地力の低下を防ぐ。
(6) 土壌病が軽減する。
(7) 発根/活着の根張り促進、成長、花付、実付を改善する。
(8) 糖度や品質(食味/着色/棚持ち)の改善や多(増)収穫に繋がる。

■ 使 用 一 例

・有機物 (厩肥) 堆積10t処理は/ペサージ 20kg
・醗酵状況が心配の過多は、4~6ヶ月の完熟堆肥にすると、全く
 障害が無く安心して、ご利用できます。

☆ 10t 未 熟 厩 肥 使 用 法
・初 回 の 場 合
 堆積した10tの畜ふん(ナマの状態)/粗大有機物(オガクズ/バーク/
 もみ殻等)にペサージ20~30kgを補助剤の米ぬか/油粕等と均一に
 撒布して混和作業してください。
(菌が満遍なく隅々まで、混和が大切です)

・ 2 回 以 降 の 場 合
初回で醗酵させた堆肥を200~300kg残し、新しいナマの畜ふん尿(厩肥)等を10t投入して、また粗大有機物とペサージ(10~20kg)を米ぬか/油粕など撒布撒布して、初回と同様によく混和作業を行ってください。

※ ご 注 意
※ 温度管理と水分管理がポイント
※ 好気性菌のメリットとデメリット
好気性菌による発酵温度が80度以上の堆肥発酵温度では、雑草の種子や家畜由来の病原菌を死滅させる。
効果がありますが、堆肥材料の分解しやすい成分だけが分解され、高温に強い微生物や難分解性の有機物が残ります。

堆肥後に残る窒素成分が、高温によりアンモニアとなり大気中に放出されるため、使用効果 / パワーの低い堆肥になります。

・子供の手が届かぬところに冷暗所に保管して下さい。
 また安全のための手袋,マスク,眼鏡をしてお取り扱い下さい。

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