【随筆】精神テンポ
最近、小さいころに見ていたアニメとかテレビ番組の主題歌をふと思い出すことが多い。
で、その思い出した曲を実際に聴くと「ああ、懐かしいなあ、今聴いても素敵だなあ」なんて思うんだけど、このときだいたい「あること」に気づく。
それは、実際にその曲を聴くと、必ず想像していたよりも遅く感じるということ。
言い換えると、「この曲はもっと速い」と認識していたということ。
この現象は、記憶の中にある曲を思い出そうとするとき、自分にとっての基準となるテンポに基づいて脳内再生されるからではないか、と自分は考えている。
このとき、この基準となるテンポのことを「精神テンポ」と呼ぶらしい。
つまり、自分の例で言えば、自分の中の精神テンポは「速くなっている」ということ。
忙しなく日々を過ごしているうちに、自然と自分の精神テンポが速くなってきたのかなあ、とぼんやり思う。
速いからいい、とか、遅いからいい、というわけではなくて、自分にとって一番自然な「精神テンポ」を無理せず保てたら、いいよね。
そんな事を考えながら、今日も一日が終わるのであった♨️
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