霧雨53号
霧雨53号
テーマ:イニシエーション/通過儀礼
作者:田中夏
分類:テーマ作品

 ずっと好きな人がいる。
 ふと寂しくなったときに思い出す。高校一年生の夏、運動会で恋に落ちた。ひとつ上の学年、同じ縦割り。いつの間にか目で追っていて、離すことができなくなっていた。わたしの目線の先には、いつもその人がいた。外で体育をしている様子を、授業を受けている教室から眺めたりした。あの人がボールの元へ駆け寄り、追いつき、足を器用に動かしパスをした。別の人間がそれを受け取って蹴り、ゴールに入った。あの人は、すぐさま級友の元へと駆け寄り、抱き合って喜んだ。わたしはそれを見て、青春だなと安直に思ったことを覚えている。そのとき受けていた数学の授業は全く頭に入ってこなかった。
 
 何が好きなのかわからない。どこが好きかと聞かれても、答えに窮してしまう。ただ、そばにいるとドキドキするし、緊張して口が渇くし、目がきょろきょろしてしまう。高校生のときは、『後輩』という立場を存分に利用した。やばー、先輩、おもしろーい。先輩同士で悪ノリしているのを見て、自分は同学年の友達と適当にきゃーきゃー言って、囃し立てる振りをしながら目は絶対にその人から逸らさなかった。離すことができなかったという方が正しいかもしれない。自分でも知らぬうちに、ふっと気を抜くといつもその人を見つめていた。高校三年間、気が付かれなかった方が不思議なくらいである。わたしの視界にはいつもあの人が居たが、あの人の視界にはいつもわたしは居なかった。
 
 夏の暑い日、部活終わりにピロティのベンチで座っているときだった。わたしは自販機で買った八十円の紙パックジュースを飲みながら、携帯をいじって、友達を待っていた。友達は部活終わり、顧問の先生に呼び止められていた。『ごめん、あとちょっと待っててー』、『お昼一緒に食べてから行くよね?』というメッセージが立て続けに入る。全然待ってる大丈夫、ピロティにいるねー、と返信する。ピロティは、校舎と体育館を繋ぐ空間にある。日陰になっており、風がよく通ったが、部活終わりの汗をかいた体のまま、夏の真昼間にずっと滞在しているとムシムシして暑い。内心で、早く来てくれないかなと思いながら残っていたジュースを一口で飲み切る。いつもは生徒が数人いるのに、丁度お昼時だからだろうか、そのときはわたし以外誰もいなかった。
「あれ、何してるの」
 声を掛けられた。その方向を振り向くと、あの人が居た。彼も部活終わりだろうか、白いナイロンのTシャツに短パンをだらっと着ており、大きくてとても重そうなエナメルバッグを右肩に、ほとんど荷物の入ってなさそうな、ぺちゃんこに潰れた黒いリュックサックを左肩にそれぞれ掛けていた。額はうっすら汗ばんでいて、首に掛けたタオルで顔を拭っている。
 その姿を目にした瞬間、さっきまで何ともなかった心臓が、急にドキドキ言い出した。ジュースで潤ったはずの口が急にカラカラに渇いてしまったような気がした。体がぎくしゃくして上手く動かせない。だらしなくベンチに座っていた姿を見られたかと思うと、恥ずかしくて堪らなかった。わたしは慌てて姿勢をシャンと伸ばした。
「部活終わり?」先輩は、様子のおかしいわたしを気にする素振りも見せず、ピロティに設置された自販機に真っすぐ歩み寄り、三ツ矢サイダー缶を買った。「今日暑くね? 確かソフトボール部だったよな、こんな暑い中よく熱中症になんねーなー」
 言いながら、買った三ツ矢サイダーをわたしに手渡してくる。えっ、あっ、あの、ありがとうございます、とどぎまぎしながら言う。口周りの筋肉が急にカチコチに固まってしまったようで、上手く話せなかった。先輩は三ツ矢サイダーをもう一缶買った。
「先輩も、部活終わりですか?」
と、やっとわたしがそう言うと、先輩は「うん」とだけ言った。
「バスケ部でしたよね。体育館の方が熱がこもって暑そうですけど……」
「や、練習中はでっかい扇風機何個も回すから。窓も全開だしねー」
 先輩が三ツ矢サイダーのプルタブに指を掛ける。ぷしゅっという軽やかな音がピロティに響いた。
「外の方が暑いだろ。俺絶対無理だもん」
言いながら、先輩は缶に口を付けた。真夏なのに、ほとんど日焼けしていない白い喉が上下する。わたしはまた、先輩から目を離せなくなっていた。
「ここで何してんの?」
 先輩が、また聞いてくる。そういえば返事していなかった。あ、はい、えっと、ともごもご言った後、友達待ってるんです、と言った。他の人と話しているときはスルッと言葉が出て来るのに、先輩と話しているときはいつもつっかえてしまう。先輩は、聞いてきた割にはさほど興味がなさそうに、へー。とだけ言った。
「じゃあ、飯はその友達と食べるよね」
 と言われ、わたしが、えっどうしてですか……と問い返すより前に先輩が言葉を続ける。
「今日友達みんな都合合わなくてさあ。塾とか、家の用事とかあるって言って。昼飯食べる相手いないんだよね。塾まで微妙に時間あるし、一人で自習室で食べるのもなーって思って、声掛けたんだけど」
 先約がいたかー、どうすっかなー、と言って、先輩はもう一度三ツ矢サイダーを口に付け、ズボンのポケットから携帯を取り出した。画面に目を落とし、片手ですいすいと画面をスクロールする。昼ご飯を食べる相手を探しているのだろうか。そんな先輩の様子を盗み見ながら、一方のわたしは、心臓のバクバクが止まらなかった。少なくともわたしは、先輩にとって、昼ご飯に誘って差し支えない仲に位置しているのだ。もちろん、この恋心はわたしの一方通行の気持ちであることは重々承知しているが、それでも、その事実を知れただけで言いようのない充足感で心が満たされた。
「せっ、先輩って塾どこでしたっけ」声色に嬉しさがにじまないよう、平静を装いつつ尋ねる。先輩はもうわたしには用はない。でもわたしは、先輩を無理矢理でも引き留めて、一瞬でも長く一緒に居たかった。
「駅前のでかいとこ」
 先輩の喉が再度上下する。首筋を、汗が一粒ツウと伝っていくのが見えた。手で、それ飲まないの? と、先ほど貰った三ツ矢サイダー缶を指されたので、促されるままに缶を開け、一口飲んだ。甘くて、シュワッとした液体が喉を伝っていく。缶をぎゅっと握りしめていたので、少しだけぬるくなっていた。
「え、わたしそこ入ろうかどうか迷ってるんです。いいですか?」
「うん、わかりやすいよ」
「でも授業難しいって聞いて、ついていけるか心配で」
 ようやくいつも通り、自然に話せるようになってきた。つかえが取れて、言葉がスッと出てくる。ほっとした。
「大丈夫、俺でもついてけてるから。それに、難易度は所属するクラスにもよるよ」
「え、先輩頭いいですよね。志望校、確か、○○大とか言ってませんでしたっけ」
「ねえ、誰から聞いたのそんなこと。俺一言も言ってないよ。てか志望校決めきれてないし。この前の模試ボロボロだったし」
 わたしがこの情報をわたしにリークした、先輩と仲がいい人の名前を挙げると、先輩は顔をしかめて「あいつめー」と不機嫌そうに呟いた。わたしはいつも、笑っている顔か、真顔か、一生懸命何かに取り組んでいるときの真剣な顔しか見たことが無かったので、不機嫌を露骨に表した顔は新鮮だった。
 間違いなく幸せだった。ついさっきまで、友達早く来ないかななんて考えていたくせに、今はできるだけ遅く来てほしいと思うようになっていた。夏、暑苦しくて、少しだけ涼しいいピロティに、二人だけ。遠くから、昼休憩を終えて練習を再開したらしい野球部の掛け声が聞こえてくる。
 ずっとこの時間が続いてほしい。
「やっぱり大学、地元、出ますよね」
 ふと聞いてしまった。話の流れなんかぶった切って、できるだけ自然を装おうと取り繕っていたのに、諦めた。この高校の生徒はほとんどが地元を出て遠くの大学へ進学する。恐らく先輩も例にもれず、東京か関西か、ここから遠く離れた場所へ行ってしまうのだろう。わかっていたことだが、急にその事実が眼前に突き付けられた。確かめて、何になるのだろう。遠くに行かないでくださいなんて言うつもりだろうか。ただの先輩後輩なのに? 図々しいにも程がある。
「出るなー」
 わたしが話を大きく転換したことを気にする様子もなく、先輩が淡々と答える。自分で聞いておいてわたしは、そうですよね、としか言えなかった。先輩が卒業した後も連絡していいですか、とはとても聞けなかった。
「でも出るでしょ、自分も」
「出ますねー」もう一度三ツ矢サイダーを口に含む。今開けたばかりなのにもう炭酸が抜けていた。なんだか甘ったるくて、先ほど感じられた清涼感はどこかへ消え去り、その重い液体を飲み込むのに力が要った。
「あ、でも大学行って一年目は、運動会くらいは帰ってこようかなって思ってるよ」
「え、本当ですか」
 思わず声が上擦る。先輩はそんなわたしを不思議そうに見つめながら、
「うん」
と答えた。思わず気が急いて、じゃあ、そのときは、一緒に写真撮ってもらっていいですか、とわたしが言うと、先輩がクシャっと笑った。いいよー、でも遠すぎない。俺、卒業するの来年だよ、と言いながら顔をほころばせる。
 わたしは嬉しさと苦しさ、それに切なさだろうか、とにかく苦くて少しだけ甘い感情がやにわに胸に湧いてきて、どういう顔をすればいいかわからなくなってしまった。急に鼻がつんとする。涙がじわりと目尻ににじむ。意味不明だ。自分がどういう感情になっているのか、全く把握できなかった。先輩がいなくなる生活なんて想像できなかったし、したくもない。わたしは顔を俯けた。こんな顔を見られたくない。わたしは何故か浮かんできた涙がこぼれないように、ぎゅっと目を瞑り、先輩に貰った三ツ矢サイダーをぐいと飲んだ。
「約束ですよ」
 どうか変な顔を見られていませんようにと祈りながら顔を上げると、先輩はまだ相好を崩したままで、それを見てわたしは、ああ、やっぱり好きだと思った。
 先輩が高校を卒業した。あの夏、まだ卒業するのずっと先だよなんて言ってたくせに、先輩はあっという間にわたしの前からいなくなってしまった。わたしには、先輩の居ない高校が残された。ずいぶんがらんとして、寂しくなったように感じた。人一人、目立った人でもないから、そんな存在が地方の古びた公立高校から去ったとしても何も変わらないはずである。だが、わたしには、先輩が卒業する前と後とで母校が百八十度変わったような気がした。見慣れた駐輪場に見慣れた靴箱、見慣れた階段、見慣れた教室。ひんやりと冷たい、古いロッカーがずらりと並ぶ長い廊下。生徒たちがそこに教科書や参考書、体育館シューズを置いておくのである。長年、多くの生徒や教師が行き来してすり減った手すり。値段相応の安っぽい味がする献立を提供する年季の入った食堂。旧体育館と新体育館とを繋ぐ細長いコンクリ打ちの通路。これらのどこを見ても、先輩が楽しそうに過ごしていた姿が瞼の裏に浮かぶ。でも、これらのどこに行っても、もう先輩は居ない。わたしは、何故だか強い疎外感を感じた。すでに二年間を過ごし、慣れ親しんだ母校が、全く知らない場所のようであった。
 と言っても、そう感じたのは春先のことであり、夏に差し掛かった頃には、そんな感覚はわたしの中から大分消えかかっていた。地元はとにかく暑い地方だったから、あの人が居ないという喪失感はバカみたいな暑さにやられて頭の片隅に追いやられた。それと、大学受験。これに頭が囚われていた。勉強勉強勉強。この夏が勝負だからな。授業でも予備校でも学校全体の集会でも学年集会でも何度も同じことを言われた。周囲を見ると、今まで勉強なんで余裕じゃんという態度でいた同級生たちが、四六時中机に齧り付いて問題集を解いていた。勉強嫌いのわたしも、そんな周囲の様子を見て何かしなきゃと思い、とりあえず同級生の真似をするところから始めた。チャート何周やった? え、あんたまだ一周も終わってないの、やばー。はい、○○さん、この答えは? ……わかりません。これはわからなきゃだめだよー。二十数年生きてきた中で、高校三年生のときに過ごしたこの夏が最も印象に残っている夏かもしれない。暑くて、冷房施設もろくに整っていない古い校舎で、志望校合格に向けて勉強に勤しむ優秀な同級生を見ながら、わたしは、あの人も去年こうやって勉強したのかなあとぼんやり考えていた。そんなことを考えながら目を閉じると、真っ白なワイシャツの袖をたくし上げ、背中を丸めて、額にうっすら汗を浮かべながら数学の問題を解くあの人の姿が容易にまなうらに浮かんだ。
 バカみたいに暑くて暴力的なまでに勉強に時間を割いた怒涛の夏が終わり、秋が訪れた。だんだんと肌寒くなってきて古い校舎のあちこちからひゅうひゅう隙間風が吹いた。風景が露骨に色を失い、灰色の景色ばかり目に入るようになり、それがふとわたしにあの人が居ないことを思い出させた。
 高校三年生、冬。下手すれば人生を左右するかもしれない自分の進路のことよりわたしは、あの人が通ったこの廊下を、もうすぐ自分も通らなくなるんだ、とかそういったくだらないことばかり考えていた。
 
 案の定浪人した。そのことを担任に報告しに行ったとき、「もっと勉強しなきゃいけないねえ」と言われ、その通りだと思った。それからの一年、高校三年生の夏なんて比較にならないほど、人生で初めてと言っていいくらい勉強漬けの毎日を送った。高校三年生のときの自分は必死に勉強しているつもりだったが、比にならなかった。所詮は同級生の真似事だったということなのだろう。地元一の進学校と言われた高校に在籍していたときですらろくに勉強しなかった怠惰な自分が、よくもまああんなに毎日決まった時間に起きて自転車で予備校に向かい、夜まで授業を受けて眠るだけの日々を過ごせていたと思う。何も変化がなかった。毎日毎日同じことを繰り返していた。何も変化がない日々でも相変わらず、わたしはあの人のことを考えていた。自分の進路はそっちのけで、あとどれくらい勉強したらあの人と同じ大学へ行けるかななどとばかり考えていた。そんなことばかり考えているくせに、模試の志望校記入欄には一度もあの人が在学している大学の名前を書かなかった。今思うと、現実を直視するのが嫌だったのだと思う。
 
 結局わたしは、あの人が通う大学とは遠く離れた地域にある、適当な大学へ進学した。適当な大学に入り、適当に授業を受け、適当なサークルに入り、適当に毎日を過ごし、バイトだけは一生懸命やり、適当に彼氏を作った。この彼氏は、あの人とは全く違った人だった。まず、あの人と違ってひょろりと?せていた。おまけに背がとても高かったので、隣に並んだときは顔をぐいと見上げなければならなかった。眼鏡をつけていて、髪の毛は見てるこっちがイライラするくらい似合わないふわふわのパーマをかけていて、入学早々そんな気合入れてどうすんだと問いただしたくなるくらい明るい色に髪を染めていて、軽薄で、楽しいことにとにかく首を突っ込んでいたくて、だらしがなく、連絡をこまめにしたがった。正直、自分にこういうタイプの彼氏ができるとは思わなかった。入学して数か月、サークルの新歓食事会で隣の席に座ったことが知り合うきっかけだった。そのときのことをあまり覚えていないが、初対面なのにそこそこ話が盛り上がり、いつの間にか付き合っていた。恐らく、新しい環境に飛び込んでどこか浮かれていたのだと思う。付き合った後は、男は予想に違わず世の中によくいるような典型的な恋人像を振る舞ったし、わたしにもそれを期待した。ねえ、今日家行ってい? だめ、課題やんなきゃ。えーお前この間もそういってたじゃん、いいじゃん横で寝てるだけだし……。歩いているわたしの横に並んで立って、機嫌よく話すこの男を見て、なんでわたしはこの人と付き合ったんだっけかと思った。わたしはあの人が好きなのに。あの人が今日何をしているのか、わたしは今でも気になってるのに。この男は、わたしが会話中にそんなことばっかり考えているのを知ってるのかな。頭の中ではあの人のことを考えながら、わたしはとにかくこの男に求められている愛想が良くてかわいい彼女として振る舞った。そんな自分を不誠実だと思った。
 
 この男、彼氏、と初めてキスをして、この男の手が服の下に伸びてきたとき、ふと頭に浮かんできたのはやはりあの人のことだった。あの人もわたしの知らないところでわたしの知らない女に触れているのかな、とそんなことを考えた。薄暗い部屋で、やけに息を荒くする男に対して、わたしの体は人形みたいにカチンコチンに固まって、男にされるがままになっていた。なんの感慨もなかった。ただ、許せなかった。わたしはこんなに一途にあの人を思っているのに、今だって、片時もあの人のことが頭から離れたことなんかなかったのに、あの人が触れるのはわたしじゃなくてわたしの知らない女。悔しかった。辛くて、悲しくて、もう、なんて言ったらいいかわからない感情がわたしの中を巡っていた。知らない男に知らない女。この男、彼氏は、わたしが初体験だから泣いたと勘違いしたらしくて、突然しくしく泣きだしたわたしを見てずいぶん慌てていた。さっきまでの興奮はどこに行ったんだろうと思うくらいの慌てぶりだった。ごめん、嫌だった? 大丈夫? 上裸で慌てふためく男を前に、わたしは何も答えたくなくて、声を押し殺して泣いた。
 なんで。なんで。なんで。なんでわたしじゃないんだろう。
 わたしはこんなにあの人のことが好きなのに。なんでわたしに触れているこの手が、あの人の手じゃないんだろう。近かったら会いに行けるのに。適当な毎日も、唯一精を出してやってるバイトも、この男も、不誠実で最低なわたしも、全部放り出して会いに行くのに。なんでこんな遠くなっちゃったの。なんでわたしは一度も振り向いてもらえなかったの。
 
 程なくして、その男とは別れた。
 
 わたしらしく、適当に就活に取り組み、適当な会社へ入り、平々凡々大きな起伏のない日々を送っている今でも、ときどきあの人のことを思い出す。思い出すと言っても、もうしばらく会ってないから顔の造詣はぼやけてきたし、声も忘れてしまった。大切に残していた、高校時代のあの人の写真も、数年前のメッセージのやり取りで止まった連絡先も、携帯を機種変したときに全て消えてしまった。呆気がなかった。もうわたしにはあの人を思い出す手立ては無い。

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