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栞る人生 (3/29)

雑記

東京での一人暮らしを始めてからもう2週間経ちました。

「2人で作れ」と書かれてある家具を1人で組み立てたり、セルフレジでみりんを買おうとしたら「アルコールが含まれているため有人レジにお持ちください」となったりと、毎日生活にもがいてますがそこそこ楽しく生きてます。

数年前から「一人暮らしを始めたら、部屋に駄菓子コーナー作るからな!!」って思ってたけど、それよりも優先してやるべきことがありすぎますね。野望自体は消えてないのでいつかは作ってやりたいです。


3/29(金)

9:00。恋人よりも早く目覚めたから2人分のコーヒーを淹れることにした。

寝ぼけまなこの恋人に「コーヒー飲む〜?」って聞いたら「飲む〜」って返ってきた。昨日のギョーザ作りもそうだけど、この〝生活を分け合ってる感〟が新鮮で楽しい。

珈琲を淹れ終えると恋人が布団から出てきたから、昨夜の買い出しの時に買っておいたコアラのマーチを一緒に食べた。Twitterで最近見かける名前入りのやつ。

恋人の名前は見つけられなかったけど、俺の苗字のビスケットは入っていた。苗字と一緒に描かれているコアラのイラストはなんか少しチャラくて悔しかった。俺の苗字のイメージってこれなんだ。



12:00。池袋駅に着く。今日はここでお昼ご飯を食べて、その後カフェに行き、最後に映画を観る。これ以上ないくらい完璧な一日だ。

池袋の改札をくぐり抜けると、恋人がいきなりすごいスピードで歩を進め始めた。
恋人のこんな姿は見たこと無かったから驚いていると、その先には「アランジアロンゾ 」というキャラクターブランド?のポップアップストアがあった。どうやら恋人はそのキャラクター達が昔から好きなようだ。

あまりにも聞いた事のないキャラクターたちのグッズが池袋駅のど真ん中で展開されていて、恋人を喜ばせている。世にも奇妙な物語の設定みたいだなと思った。

同世代の異性が好きなものと言えば「ラブベリ」か「プチプチおみせっち」だと思ってた、舐めてた。意外と全く知らないものっていっぱいある。その「知らないもの」の中にどハマりするものがあるかもしれないし、アンテナは張り続けておく。
(実際アランジアロンゾの「わるもの」というキャラクターにまんまとハマり、ラインスタンプを高頻度で使うようになった。)

わるもの。かわいい。


13:00。ルミネの韓国料理屋に来た。

🇰🇷🌶️

2人ともヒィヒィ言いながら食べた。チェーン店だからそんなに辛くないはずなのに、ヒィヒィ言いながら食べた。実を言うと、お互い辛いものが得意ではない。得意ではないのにお腹が空くと辛いものに惹かれてしまう。今後は惹かれないようにしたい。いや、本音を言うと辛さに強くなりたい。

(2人ともツイッタラーなため、コチュジャンを見つけて「わくわくコチュジャン探検隊だ!」と盛りあがる一場面もありました)


15:00。Esolaの中にある梟書茶房へ。

梟書茶房は【あらすじだけを頼りに本を買う】という少し変わったブックカフェだ。あと、可愛いホットケーキが有名。

2人とも気になるあらすじの本を1冊選び、併設のカフェで開封し合った。

俺は片桐はいり(女優)の『もぎりよ今夜もありがとう』というエッセイで、彼女は又吉直樹(芸人)×せきしろ(俳人)の『まさかジープで来るとは』という自由律俳句集だった。(恋人はこの俳句集の前に出た第一句集を持っているからかなり神引きだった。)

2人とも小説っぽいものを選ばなかったし、なんならどっちも他業種の人が書いた本だった。きっと「良い小説は自分で選べる」という気持ちがあるんだろうな、というかある。


16:00。シネマ・ロサで『14歳の栞』を観た。

この映画はとある中学のとあるクラスを1年間密着した本当のドキュメンタリーだから大きなオチが特にない。でも、見応えはすごくあった。

この映画を一言でまとめるのは難しい。クラスの全員に今までの人生があって、これからの人生がある。そういう意味で「栞」というタイトルなんだろう。

あの子たちが今どうなっているのかは知らない。だけど、確実に映像の中で動いている2年6組のみんなは悩みながら輝いていた。そういう風に俺も生きていけてたらいいなと素直に思った。


18:00。家に着く。

少しゆっくりした後、無印で買っておいた「フライパンで作るナン」を一緒に作った。知らない人は意味がわからないかもしれないが、無印にはナンキットが売られている。
数週間前1人で無印に行った時、俺はたまたまこれを見つけて「今度恋人が家に来るときに一緒にやりたい!」と思いついたことがきっかけで今日作ることになった。(ただ、恋人にこれを話すと「あ〜売ってるよね、意外と上手にできるよ」と返された。なんでも知ってんだよな、あの人。)

余った餃子の皮も焼いた

実際は少し難しかった。

どこの工程を工夫すればもっと美味しくなったのかすら検討がつかない。ただ「ナンを作った」という満足感と無印のカレーのポテンシャルの高さのおかげで美味しく完食することが出来た。(韓国料理屋の反省を活かして、カレーは両方辛みが少ないやつです)

今日も充実した日だった。人生が本なら絶対栞を挟んでいる。でも人生は本じゃないから今こうやってnoteを書くことで忘れないようにしていきたい。これが俺なりの栞です。


この東京恋人日記、2日分ずつ出そうかと思ってたけど思ったより文字数が爆発したので今日はここまでにします。明日の俺、頑張ってくれ。

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