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インテリアの「センス」の身につけ方

住まいの手直しをする上で、
どうすれば統一感の有る
まとまりのある空間にできるのか?
そんな事を考えたり悩んだりする事って有りませんか?

私は、常に悩んでいます。
失敗する事もしょっちゅうです。
でも失敗する時は、大抵「誰かの真似」をした時です。

SNSとかで見かけたお洒落な部屋や、流行りの小物や道具を衝動的に買って、並べてみたり。
で、やってみると何だかイメージと違う。
こんなはずでは無かったのに・・。ってなる事よくありますよね。

憧れのSNSのお家は、白を基調としたモダンな空間だったり、リノベーションされたお洒落部屋だったりして。

で、自分の家はというと、中途半端にリフォームされてチグハグだったり、和室で古臭かったり、流行りでは無い色の建具が備え付けられている。

そうなると
「お洒落にできないのはこの家の所為だ!」って責任の転嫁が始まり
挙句の果てには、家のせいにして手直しを諦めてしまう。

自分にはセンスが無いのだと思い込み、自分に自信を無くしてします。

そうして、住まいは物が増え、片付けを怠り、傷がついたり汚れが付着して
どんどん酷い環境になっていってしまいます。

このケースの解決方法は、まず
「今の家を好きになる事」です。
本当にこれが大事。
これが初めの一歩。

私は、よくファッションと比較するんですが、
お洒落になる為の一番大事な事は、「自分を知る」事だと思うんです。

「お洒落な人」ってよく「自分を知っている人」なんて言い換えられたりされますが、まさにその通りで、自分の身長や骨格・見え方を日頃から研究して「何が自分にとっての最適化」を客観的に考えられる人が「お洒落な人」って事なんじゃ無いかな、と思います。

そこまでお洒落に気を使っていないとしても、
みなさんもそうじゃ無いですか?
毎日出かける前に鏡でファッションチェックしませんか?
服を買う時も、鏡の前で自分に合ってるかどうか確認しますよね?

自分の体型と顔立ちに合わせて、サイズや色を調整していると思いますし、
自分に合わないサイズや色って、何となくでも少なからず理解していると思うんです。

で、30過ぎてくると年齢的に合っているのだろうか?なんて事も意識し始めますよね?
私はそういうタイプなので、みなさんには当てはまらなかったらごめんなさい。

でも、徐々に冒険することが少なくなって、気が付いたら常に同じ色や無難な組み合わせをしてしまう自分がいたりしませんか?

40歳の私は、10代や20代が着ている様な服を着ようとはあまり思いません。

何故なら、40歳になった自分が10代の服は似合わないと、経験と感覚で予測出来るからです。

40にもなると、流石に経験値も増えますから、段々と自分の事も理解してきます。

しかし住まいは、築40年の家でも10代や20代の部屋作りや、新築やリノベーションされた住まいを真似てコーディネートしてしまう事が、普通に有る様に思います。

新築で素敵な家は「新築されているから」
素敵なので有り、リノベーションの素敵な家は「リノベーションされているから」素敵なんですね。

この事は、ファッションでは分かっても「住まい」では分からなくなってしまうんですね。
それは何故かと言うと、服に比べて住まいは「誰もコツを教えてくれないし、圧倒的に経験値が不足しているから」です。

住まいは、服の様に気軽に色々と試す事が出来ません。なので、成功も失敗も経験する事が出来ません。

故に予測もできなければ改善も出来ない。流行りの物を合わせてみても何となく違う。何故?となるのは、ここが大きな理由です。

新築の家には新築の家の、築30年以上の家には30年以上の家の「最適な組み合わせ」が有るのです。それを知る為には、まず「今の家を理解すること」

どんな色の構成なのか
どんな質感なのか
部屋の大きさはどれ位か
を知る事が大切です。

みなさんは「守破離」ってご存知ですか?
千利休が残した茶道の心得で、修行における段階を示したものです。

仕事なんかにも例えられて、取り入れられる事があるみたいですね。
それぞれ、どんな事かと言うと

まず「守」
決められた型を守って、繰り返し基本を習得する。

「破」
守で身につけた基本をベースにしながら自分なりの工夫をしたり、他者を参考にしながら徐々に基本を破る

「離」
型から離れ、全く新しいオリジナルを産み出す

と言う具合ですね。

私は、全てにおいて「守」が大事だと思います。
型破りも型が無ければ破れない、なんて良く言われていますが「上手いこと言うよな」って感心してしまいます。

もちろん、昔ながらの必要以上に修行の時間を取らせる事が必ずしも正しいとは思っていません。

今だったら動画サイトで自分でどんどん吸収する事もできますし、その中から、天才的な才能が目覚める人だって、中には居ますからね。

まあ、それは一部の例外のケースだと思います。たまたま成功してスポットライトを浴びたから、それが正しいと言う認識が生まれてしまっているんだと思います。

話が逸れましたが、
では住まいにおける「守」とはどんな事か?
それは、先ほどもお伝えした、まず現在の住まいを理解する事です。

色使い、質感の構成、広さを理解し「最適な物の量と取り入れる物のデザイン」を考える。

インテリアの基本とルールを理解し、ルールを守って真似をする。

「破」
多くの実例を元に少しずつ応用していく。
雑誌を見たり、ピンタレストなどを沢山見る事で「自分の好きな傾向」を知り、言語化する。

例えば、和モダンやジャパンディ、古民家風、北欧風、ブルックリンスタイル、など。

自分の好きなインテリアは、この言葉で表現出来んだ!と気付けば、どんどん無意識に情報が入ってくる様になります。

この段階で日々イメージトレーニングをしてセンス(感覚)の筋力トレーニングをします。インテリアでもファッションでも「素敵だな」
と感じる人は少なくともこの段階にあると言えそうです。

「離」
この段階になると、自分の事を誰よりも理解している状況になります。知識と経験が豊富なので、与えられた物を自分に合う最適な組み合わせにする事ができます。
いわゆる「外し」のテクニックもお手のもの。
といった具合です。

一見、「守破離」は、最初の型とは違った別の型へ変化していくものの様にも感じられますが、「守」から「破」、そして「離」と
進んでも、あくまで「守」で学んだ根源・教えから全く変わってしまうのでなく、基本の型の延長線上にある、と言うことがポイントに
なります。

普段のインテリアコーディネートや、DIYをこの考え方に当てはめてみると、みなさんどうですか『守」のステップ、やってますか?

恐らく、多くの人がファッションでは自然とやっているであろう「守」のステップを、住まいではやっていないと思います。飛ばしてしまいませんか?

現状がどうか、って言うのは、考えずに
SNSや雑誌で見かけたお洒落なスタイルを衝動的に取り入れたりしていませんか?
これは「守」ではなく、「破」の段階なんですね。

基本を身につけていないから、お金を掛けて高価なインテリアを買ったり、大掛かりなDIYをやっても、どこかチグハグになってしまうのは、このせいです。

今後、住まいの手直しを考えている方は、まずこの「守」、すなわち基本の型から学ぶ事が大切だと思います。

例えば
色の組み合わせ方の基本や、インテリアコーディネートの基本。今の家の内装の組み合わせを、何と言って言葉にして表現すれば良いのか調べる。など、そんな所から始めてみるのがおすすめです。


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既存をそのまま活用する「既存活用編」と
簡単な改装をする「改装編」の2冊が販売中です。

築40年のボロ屋を、どの様に自分に納得出来る形で快適空間にしていったのか。
実例と考え方を熱量持って書いています。写真も沢山使用しているので、具体的なイメージも
しやすいと思います。

私自身が住んで、直面した問題の解決方法ですので、机上の空論でも昔からの固定概念でもない、今、現在の現場からの生の声です。なので
あまり他には無いアプローチの住まいの実用書になっていると思います。

これまでの書籍では解決出来なかった・満足できなかったという方にこそ
おすすめしたい内容となっています。

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