もの思う葦(太宰治)より
ども。kissyeeです。
太宰治さんに精通している訳ではないのですが、学生時代にこれを知ってから好きな一節があるのでご紹介します。
太宰治エッセイ集「もの思う葦」
人は弱さ、しゃれた言いかたをすれば、肩の木の葉の跡とおぼしき箇所に、射込んだふうの矢を真実と呼んでほめそやす。
けれども、そんな判り切った弱さに射込むよりは、それを知っていながら、わざとその箇所をはずして射ってやって、相手に、知っているなと感づかせ、しかも自分はあくまでも、知らずにしくじったと呟(つぶや)いて、ほんとうに知らなかったような気になったりするのもまた面白くないか。
この一節の好きなところは、相手の弱みをわざと突かずに「失敗した感」を出してそっぽ向いちゃう感じ。
やり方がひねくれてるけど実は凄く優しいなと思います。相手の弱みにつけこむのではなくて、相手の弱味を見逃してあげる。
人間らしくて良い。僕らはゾンビじゃないからね。
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