今年のヘギイタダニの対策法

ダニ対策はダニを駆除することです。
長期間、アピバールなどの製品を巣箱に入れておくと駆除もできるかもしれませんが、耐性ダニをつくることにもなります。
ともなれば、その群は全滅でしょうし、隣の箱に耐性ダニが行くことを考えると、使用方法通り一定期間で取るという作業が発生します。

現在65箱ありますが、入れる作業だけもでおそらく3人で2日
抜く作業も同様にかかることが想像できます。

これは悪夢ですね。これを夏から定期的に何回かやるのはしんどいです。

ということで、もっとカンタンな方法をやります。

名称を「複両面段ボール」というそうですが、巣箱が一段の場合は5cm各に、2段以上の場合は6cm各にカットします。
これを図箱の奥行き以上の長さの針金の先に縛ります。
このとき、ダンボールのジグザグとした断面が先端の方向を向くように縛っておきます。

次にダニカットやテデオンといったダニ駆除剤を用意します。ダニ駆除剤1に対して水7で希釈します。できた総量が50ccで10群という目安で量をるくります。ジッパーつきビニール袋に入れてつくると、ダンボールに染み込ませやすくてムダも少なく便利です。

針金にくくりつけたダンボールに、希釈したダニ駆除剤をよく染み込ませ、巣門から巣箱の一番奥まで差し込みます。
このとき、鉢金が巣門から長く出ていると扱いやすいです。

差し込む場合、蜜蜂はダンボールを敵として認識するのか、奥に入れる分にはあまり攻撃部隊が表に出ないので比較的楽ちんです。

差し込んだダンボールは1日ないし2日までで抜き取ります。
希釈作業を抜くと64群差し込むのに、30分程度で差し込み切りました。
燻煙器を使わない場合です。燻煙器などをつかい、ゆっくりと差し込むともっとかかることでしょう。

奥に入ったダンボールに染み込んだ希釈されたダニ駆除剤は、蒸発をした成分、または蜜蜂が直接触れた成分が巣の中で、蜜蜂が広げていってくれます。まずは、表にいるダニと、これからサナギと一緒に蓋をされていて出てくるダニをカットできます。

この有効期間内をうまくずれて生まれるダニが出てきますので、10日を目安に一ヶ月で3回程度これをやっていきます。
カンカン照りの日は、夕方など少し日が沈んでから行います。蒸発速度が早くても効きがイマイチになります。

抜く作業ですが、ダンボールを抜くときは蜜蜂も絡みついて壮絶な抜き方になります。燻煙器で入り口付近あたりから、蜜蜂をどかして抜いていけばあまり荒くならず抜くことができると思います。
僕の場合は「抜く&RUN」で20分で65箱抜いてきますが、完全装備をしていかないと刺されまくります。

夏と秋で二度これを行いますが、それでもうまく行かない箱は、アピバールを入れるなどして、手厚くダニ駆除を行っています。


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