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社会起業家のシード期、VC・融資・何がいいの?イベントレポート

本記事は、昨年12月にtalikiが開催したシード期の社会起業家に向けて資金調達のアレコレをお話しするぞ!というイベントを開催した際のレポートになります。
talikiとしては、上場・M&A等の出口戦略を求めない出資方法について知ってほしい、そしてそれらを活用してくれる社会起業家とぜひお会いしたいと考えています。

イベントアーカイブをお送りしますので、内容読むのは面倒くさい、という方はこちらのリンクからアーカイブくれ!とご連絡ください。

概要

社会変革を起こすためには資金調達が欠かせません。
しかし、一般的なVCからの資金調達手法だけでは社会起業のビジネスモデルや採用に関する特性を考慮しきれません。

このイベントでは、社会起業家が直面する資金調達の難しさに焦点を当てつつも、融資のサポートを行うINQ代表の若林さんと、VCであるtaliki代表の中村がより良い資金調達のアプローチを模索します。

社会問題への挑戦に情熱を持つ社会起業家、またはなりたいと考えている方々、事業を始めたいけど資金調達について悩んでいる方、ぜひご参加ください。

💡おすすめポイント💡
・金融機関からの調達など、「株式調達」以外に詳しくなる!
・さまざまな起業家の資金調達をサポートしてきた二人から見た実際の資金調達の成功事例を知る!

ゲスト:若林 哲平 様
株式会社INQ 代表取締役 CEO / 行政書士法人INQ 代表社員
株式会社StartPass 取締役 COO

1980年東京都清瀬市生まれ、神奈川県相模原市出身。青山学院大学経営学部卒。
スタートアップの融資支援の株式会社INQ代表取締役CEOと、スタートアップ支援プラットフォームの株式会社StartPass取締役COOを兼務。
VC・エンジェル投資家、起業家からのスタートアップをご紹介頂き、融資による資金調達を累計800件超47億円以上支援。
東京都ASAC・NEXs TOKYOなどの自治体のアクセラレーションプログラムのメンターも務める。
趣味は音楽とお弁当づくり。4児の父。

中村 多伽
株式会社taliki代表取締役CEO / talikiファンド代表パートナー
1995年生まれ、京都大学卒。大学在学中に国際協力団体の代表としてカンボジアに2校の学校建設を行う。その後、ニューヨークのビジネススクールへ留学。現地報道局に勤務し、アシスタントプロデューサーとして2016年大統領選や国連総会の取材に携わる。
さまざまな経験を通して「社会課題を解決するプレイヤーの支援」の必要性を感じ、帰国後の大学4年時に株式会社talikiを設立。
250以上の社会起業家のインキュベーションや上場企業の事業開発・オープンイノベーション推進を行いながら、2020年には国内最年少の女性代表として社会課題解決VCを設立し投資活動にも従事。

イベントのまとめ

本イベントでお話したこと

・若林さんのバックグラウンド
・INQ、StartPassの支援内容のご紹介
・社会起業家のシードの資金調達についての概要
・エクイティ、融資、クラウドファンディング等の調達手段
・それぞれどのタイミングで行うべきか図解*
・融資や投資において事業計画で注目されるポイントが異なる話
・取り組む事業領域によっての成長角度と選ぶべき調達手段の図解*
・RBFやtalikiが取り扱うレベニューシェアなど、D2Cやニッチな社会課題領域にて従来のVCからの調達がしづらい場合に使える調達手段
(*図解が見たい方はぜひアーカイブをご覧ください)

イベントの要約(From Chat GPT)

資金調達は新しいビジネスにとって重要であり、特に社会的な問題に対処する社会ベンチャーにとっては見通しが不透明な場合もあり、資金の確保が難しいことがあります。

初めに議論されたのは、ベンチャーの初期段階でもビジネスプランと目標を持つことの重要性でした。資金を求める際、銀行、投資家、助成金からの資金を得る起業家は、ビジネスがどの問題を解決し、どのように運営され、資金の使途がどうなるかを明確に伝える必要があります。

クラウドファンディングは、比較的小額の資金を調達する傾向がありますが、前払い投資なしにビジネスコンセプトをテストし、マーケットの興味を計ることができます。ただし成功は起業家の知名度やファン力に依存します。

ベンチャーキャピタル(VC)投資は資本提供の可能性が高い一方で、社会的なベンチャーにはハードルが高いことが多いです。イベント内ではビジネスプランとピッチに焦点を当て、社会的問題が投資家が魅力的に感じる市場機会とどのように関連しているかを助言しました。
(中村補足:VCウケしやすい市場・そうじゃない市場・その場合の成長方法や資金調達手段などはイベント内で図解してます)

複数の資金源を追求する際には、各タイプに合わせてピッチと資料を調整することが重要です。出し手の興味は融資・投資・クラウドファンディング等でそれぞれ異なり、最適化した資料の作成・準備が必要です。
(中村補足:どんな最適化が必要かはイベント内で紹介してます)

銀行は過去の財務成績に注目されることが多いですが、政策金融公庫等の創業支援融資などは金利が低く活用の余地が大いにあることも提示されました。そのほか、協力的な銀行支店マネージャーを見つけることも強調されました。

資金調達の面談は単なるお金の要請ではなく、関係構築の機会と見なすことが重要だと強調されました。コミットメントを示すことで、起業家は将来の資金調達のためのケースを強化できます。

またイベント内では、資金調達の風景を成功させた社会起業の事例も共有しました。たとえば、最初に行ったクラウドファンディングにより、投資家にアプローチする前にコンセプトを検証することができ、インパクト投資家からより大きなラウンドを確保したというものです。このように複数の調達手段をフェーズや検証の深さによって選定することが重要です。

また、若林さんからは異なる種類の事業に対する共通の資金調達経路を示す視覚的なチャートを作成しました。これにより、異なる段階と異なるリスクレベルで各ソースがどのように適合するかを示すのに役立ちました。

また、新たなモデルとして、株式出資ではなく、将来の売上の一定割合と引き換えに資本を提供する、収益ベースの資金調達方法についてもいくつか紹介がありました。
(中村補足:talikiファンドでは株式を一切取得せず、将来的な売上から分配することで上場やM&Aを投資家側から求めない契約形態もあります。詳しい説明はアーカイブをご覧ください)

まとめ

・補助金、クラウドファンディング、銀行、投資家など、利用可能なすべてのソースを徹底的に調査する
・各出し手の視点と優先事項に合わせてピッチと資料を調整する
・具体的な計画、目標、資金の使い道に焦点を当てる
・継続的に関係を築き、ネットワークを構築して紹介やリファレンスを得る
・低金利融資など、日本独自のスタートアップ支援政策を活用する

いかがでしたでしょうか?
イベントのアーカイブをご覧になりたい方はこちらまでご連絡ください。
また、上場・M&Aを目指すわけじゃないが資金調達はしたい、という社会起業家の方とお話させていただけたら大変ありがたいです。
ご興味ある方は👇こちら👇よりご連絡ください!


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