2枚目のエトセトラ

Life,Words &Mind(2nd)
1996年4月24日

~キャラ確立~
1枚目でチミドロの戦いを繰り広げ
あれ? コイツ思ってたんと違うぞ
そう思い知ったであろう面々

己の初作品だというのに
プロモーションは気後れ気味
もちろん 仕事には真剣に向き合いますが
『初めまして これがワタシです
聴いてください!』
とは言えませんスミマセン
などと馬鹿正直にいってしまうわけで
己の保身など微塵も考えず
会社の体面など気にもとめず
このまま地獄で生きるくらいなら
誤解されて 忌み嫌われて
この会社から追い出されりゃいいんだ
とかなんとかやたら
自暴自棄になり 22歳にして
今際の際で終わり待ちしているような
態度で不貞腐れていたのですが
嫌われ要素は脂肪たっぷりの肉塊から
赤身だけを切り出すかのように
ナイス排除

『期待の大型新人満を持してデビュー』

なんて大袈裟なことになっていたので
音楽に大嘘ぶっこいてスタートした
これは大罪に違いない

罪(ザイ)に対して鈍感になりたくない一心で
本心を発するも ライターさんを
見送った後こっぴどく怒られるのだから
ワタシにとっての正解は
スタッフ(業界)にとって不正解
従えば狂うし 争えば折檻されるし
何をどうすりゃ良かったの?
教えておじいさん。

だから最初に言ったじゃないか
ワタシこれじゃないよ?って
全顔総整形しておきながら
天然だよ 成長だよなんて
平然と言えるほど厚顔無恥じゃない

嘘つくくらいならワタシは貝になります
開いても閉じても結果同じなんでしょ
というわけで 口数激減
寡黙キャラ確立
あー、はぁ、へーで会話を成立さていた
(成立はしないだろうが完結させていた)

~姑息の匂ひ~
初代女性Mが新人の頃
付き人をしていたという
シックス・センスがあることで
その界隈では有名らしい
男性フォーク歌手(超ビッグネーム)の
コンサートに招待していただき
楽屋挨拶に伺い 握手をした時のこと
ワタシの目をまじまじと見ながら
『君はとても才能があるけれど
個性が強いから 長くこの世界で音楽を
続けたいなら姑息になりなさい』
と言われたのですが
姑息 それは不誠実な行い
うまく立ち回れば確かに
音楽家としての寿命は延びるだろう
言いたいことはわかってる
周囲の気持ちも理解できる
ただ納得がいかない

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