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軽めの本(無配用冊子など)をつくるときのおすすめ印刷所まとめ

本記事はBL(成人向け)を扱う同人誌・二次創作について記載しております。

waveboxにいただいたこちらのメッセージを見て「色々おすすめできるところがあるな…?」と思ったのでせっかくなのでnoteにまとめてみることにしました。
(これに対して「noteを書いてもいいかな?」とツイートしたところ、waveboxにてご快諾くださりありがとうございました〜!)

「軽めの本」のうちわけ

まず、この記事で扱う「軽めの本」は以下のように定義しようと思います。分量に関しては、この程度が「目安」のつもりで進めてみます。

・軽めの内容(漫画なら4P〜8P、小説なら1万文字以下程度)
・薄めの本(4P〜12P程度、長くても小説で20Pくらい)
・コピー本でつくってもいいけど、コピー本のコピーや製本は大変。同じくらいの価格でよりきれいに、楽に本をつくるなら…?という趣旨
・締切は通常締切よりも(できるだけ)遅め

「とりあえずはじめて本をつくってみたい」な方や、「イベント用の本はもうできたから、もう1冊突発で本をつくりたい」な優等生な方、「イベントまで時間がないけれどなにか1冊用意しておきたい」というお急ぎの方向けの記事、のつもりで書いてみます〜!

どんな本になる?

「ちゃんとした本」というよりは、「コピー本よりはちょっといいくらいの本」というグレードのイメージです。
内訳としては以下の3パターンがあると思うのですが、メインは1番上を想定しています。

・表紙と本文の用紙が同じ本(これがメイン)
・表紙と本文の用紙を別にする
・自分でとじる

ではさっそくおすすめの印刷所を紹介していきます!あくまでわたしの知っている範囲内でのおすすめなので、「ほかにもこんなところがあるよ〜!」などございましたらぜひ教えてください。

表紙と本文が同じ種類の紙の本

折本・ペラ本・共紙本とも呼ばれるパターンの本です。ホチキスで中綴じされていることが多く、その場合は4P単位で原稿を用意する必要があります(背を糊付けして製本する平綴じの場合は、2P単位でOKの場合が多い)

日光企画「カスタムハチペフェア」

日光企画さんのフェアです。8P限定なのですが、もしも8Pにおさめられるのであれば、個人的には特にこのフェアがおすすめです!
たくさん色上質紙のカラーを用意していて、表と中で用紙色を変えられます。
サイズはB5とA5のみ。ツイート内では2021年12月末までとなっていますが、いま現在2023年末まで延長しています。

「表を緑」「中は黄色」という感じで、推しカプカラーの折本をつくれるのがすごくかわいい〜!し、もちろん2枚ともキャラや作品にあわせたカラーの本でも素敵です。
友人が使っているのを見せてもらったのですが若竹色などのちょっと濃い目の色+小説でも十分読みやすかったです。

グラフィック「中綴じ冊子印刷」

中綴じ冊子印刷を取り扱う印刷所は多いのですが、なかでもグラフィックさんを挙げるのは、なんといっても「A6サイズ」の冊子の取り扱いがあるから。
中綴じ冊子は大抵、B5とA5の取り扱いがほとんどだったりするので…。
文庫本の小説の「おまけの冊子」だったり、「発行物のサイズを揃えたい」というときにぴったりだと思います。
B6サイズも取り扱いがあり、また変形サイズもOKなので新書サイズも対応可能だと思います。

実際にわたしも使っていて、こちらはグラフィックさんで刷ったものです。用紙は淡クリームキンマリ72.5kgで、文庫20Pの折本です。

サンライズ「ステッチ本」

サンライズさんに限らず折本の取り扱いがある印刷所さんは多いのですが、「自分が使ったことがある」「オフセット・オンデマンドの折本メニューがどちらもある」ということでサンライズさんを挙げてみます。
オンデマンドのステッチ本はこちらオフセットのステッチ本はこちらから確認できます。「100冊以下ならオンデマンド、それ以上ならオフセット」という価格設定もわかりやすい〜!と思っています。

折本メニューがなくても対応してくれる印刷所さんも多いイメージなので「できればこの印刷所で刷りたいけれどメニューにない…」という場合は一度問い合わせしてみるのもアリだと思います。

表紙と本文が別の種類の紙の本

表紙と本文の用紙が別になるとどうしても単価は上がってしまうのですが、そのなかでも「締切が遅め」「比較的安価」なものを挙げてみます。このパターンの場合、どれも平綴じ冊子です。

HOPE21「ポケットセット」

なにか軽めの本をつくりたい…!となったらわたしはまずこのセットの締切を確認します。
イベント前3日納期でつくれる、且つB5〜文庫対応で、価格もかなり安め。HOPE21さんは特殊紙の取り扱いがすごく多く、特に加算なしの用紙も表紙用紙・本文用紙ともに6種類とかなり豊富なので、「時間と費用をかけず」「いい感じの本」をつくる場合おすすめです。

この無配冊子もポケットセットを使っています。
「ファンタスモモ135kg」のつるつるした面にスミ刷りをした表紙と、表紙に合わせてピンクの本文用紙(コミックルンバピンク)を使っています。
セット+加算金額は表紙用紙のみで、表紙は1色のみなのでかなり安価につくれたのですが、それをあまり感じさせない出来になっているかなと思っていて、お気に入りです。

日光企画「ホワイトオンデマンドフェア」

日光企画さんのこのフェアは実質「オンデマンド中トジ基本セット」「オンデマンド平トジ基本料金」の料金で追加料金無しで利用できるところが魅力です。
本来特殊紙+白トナーは値が張りがちなオプションなのですが、それが基本用紙+スミ刷りと同じ料金で使えるのって…すごくないですか…?

この本は無配冊子ではないのですが、ホワイトオンデマンドフェアでつくったものです。挟み込みしている口絵も「くちえ印刷無料キャンペーン」で挟みこみしていただいたものなので、無料で追加しています。
安価でつくれたので香り付きのしおりを追加した…なんてエピソードがあったりもします。なので、「つけたいノベルティがあるので本は安価にしたい」なんてときに使うのもアリなのでは?なんて思っていたりもします。

自分でとじる

わたしは使ったことがないのですが、面白いな〜!と思っているサービスとして、プリペラさんの「出すだけぱっく」も紹介します。

プリペラ「出すだけぱっく」

ご入稿いただいたデータをこちらで中綴じ用(もしくは無線・平綴じ用)に面付けし印刷、丁合された状態でお届けする形となります。ですから後は折って綴じるだけ。

プリペラさん「出すだけぱっく」説明より

とのことで、コピー本をつくるときに大変な面付け(印刷データを本になるよう順番を整える作業)と印刷丁合(本になるよう1枚ずつ順に重ねる作業)をプリペラさんでやってくださいます。なので、自分でやる作業は「折る作業」と「綴る作業」のみ。
また、締切は朝入稿して、次の日の午後発送というスケジュールです。「時間がないけれどコンビニでコピーするのは辛い!」という方におすすめかも。
自分で製本する手間はちょっとあるのですが、せっかくなのでカラーのホチキスを使うだとか、あとは用紙も豊富なので時間をとって自分ならではの一冊をつくってみる、だとかにもぴったりなセットなのでは、と思っています。

また、「価格」という面だとちょっと違うのですが、「軽めの内容」の「無配冊子」の本としては以前記事にしたミニ本もおすすめだと思うので、こちらに引用しておきます。

以上、なにかお力になれるところがあればうれしいです。

追記(1/16追加)

waveboxに夢工房まつやまさんがオススメだよ〜!と教えていただいたので追記します。早い…!!し、二色刷りが豊富ですごく気になりました。

waveboxのコメント

こういう風に教えていただけるの助かります。ありがとうございます〜!

waveboxに質問投げてもらえるとnoteになにか書こう…というモチベーションになるので笑、もしもなにか気になることなどありましたらお声がけいただけたらうれしいです。
もちろん押していただくだけだったりメッセージをいただくのも励みになります〜!
https://wavebox.me/wave/elgj684tvycm90jg/

※2022年の装丁まとめも書くつもりなのですが、今月中くらいに更新する予定です。

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