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2023年につくった同人誌の装丁まとめ

年末にいつも書いているまとめも今年で3回目になりました。なんだか感慨深い!
出した本は全部で6冊。去年に続き、今年もいままで出来なかったことが出来た年になりました。
1年前の記事はこちら。


Pink Candy Buffet

発行日:2023/1/29(#エアブーオルタ001)
表紙:ファンタス マゼンタ+マットPP
扉:アートドリープリズム96kg
本文:コミックペーパー ピンク(本文インク黒紅)
印刷:おたクラブ

ピクリエがサービス開始したよ〜という話を聞いて、なにかイベントあわせでつくれるものは…となりXに投稿していた1万字くらいのR18話をいくつか詰めた再録本をつくりました。全部R18なので「ピンクだらけの本にする!」がテーマです。

本文用紙をピンクにし、インクも黒紅という色にしてみました。本当はファンタスはピンクを使いたかった…!のですが、注文時に品薄だったとのことで泣く泣く諦め。でも黒紅の色がファンタスマゼンタと近しい色だったので、思いのほか調和がとれたような気がします。
文庫で100Pくらいの本だったのでコミックペーパーは分厚いかな…?と不安だったのですが良い感じでした(200Pくらいになってしまうとちょっと固いかも)

2月=バレンタインデーが近い、ということで、通販のサンクスカードは赤い紙(ディープマット ルージュ 220kg)に金インク刷りでつくりました。チョコの包装っぽい雰囲気になっています。印刷はプリンパさんです。

take my hand

発行日:2023/5/13(洋ゲーフェス2023)
カバー:コート紙135kg+ベルベットPP
表紙:色上質紙 最厚口(白茶)
本文:淡クリームキンマリ62kg
扉:トレーシングペーパー
印刷:ブロス

ジャンルで活動しはじめた2021〜2023年までにXで書いていた掌編のなかで、気に入った話を詰めた短編集でした。実際書いた数はもっとあるのですが、50篇も書いていたようなのでがんばったな〜という気持ちがあります。

自分のなかでかなり特別な本になるつもりだったので、カバーのイラストを珍しく描き起こしたり、カバー内側の内容を考えたり、紙の種類を熟考したりなどすごく時間をかけてつくった本でした。詳しくはこの記事でも紹介しています。

本と一緒につくったノベルティのブックマーカーも気に入っています。また、表紙をアレンジして自分用のアクキーをつくったりもしました🥰
それぞれ、ブックマーカーはUCANBADGEさん、アクリルキーホルダーはpixivFACTORYさんでつくっています。

竜と蛇の魔法使い

発行日:2023/8/27
表紙:ファーストヴィンテージカシミヤ135kg(CMYK+白インク)
本文: 美弾紙ノヴェルズ
扉:二つ折り口絵両面印刷
印刷:ブロス

スキン派生のパラレル話を同ジャンルの方と一緒に合同誌にさせていただきました。表紙をわたしがつくったのでこの記事では表紙部分のみ紹介します。
ブロスさんで開始したオンデマンド追加印刷を一度試してみたかったので、それが出来たのが嬉しかったです!ぱっと見ると赤+白に見えますが、実際は赤をCMYK、白を追加印刷インクで表現しています。

イラストを描かれるかたがいらしたので、普段やったことのない二つ折り口絵を挟み込みできたりしたのも楽しかったです。

Letter to you


発行日:2023/11/3(Kiss from a Rose)
表紙:マットPP
見返し・遊び紙:ミランダしんく
本文:書籍用紙70kg

ずっとやってみたかった上製本でした!ジャンルや話の雰囲気に合うものにできたと思うので、色々大変でしたが形になってよかった…!と思えるものになりました。

詳しくは以下の記事でも紹介しています。

あなたと過ごす五日間



発行日:2023/11/3(Kiss from a Rose)
表紙:ホワイトポスト180kg、ホログラムPPハート
遊び紙:クロマティコ59gベリーピンク
本文:美弾紙クリーム
印刷:ブロス

上記の「Letter to you」と同タイミングで発行した本です。
1冊目の本が(自分のなかでは)かなり真面目な内容だったので、差をつけたくてハートとピンクな本にしてみました。
ハートホロPPをいままで使ったことがなかったので、この機会に使えてよかった〜!満足しています。

B6で62Pというちょっと微妙なページ数の本だったので、本文用紙は美段紙ノヴェルスと迷って美段紙クリームに。結果、そこそこの厚みがある本になりました。

繋いだ指のさきの儘

発行日:2023/12/16(頭割りだョ!ヒカセン集合 番外編inピクリエ)
カバー:トレーシングペーパー74㎏
表紙:アート系220kg
本文:淡クリームキンマリ72.5kg
印刷:オレンジ工房

イベントに出ることを決めたのが1ヶ月前だったので、何をしてもギリギリになってしまう…でもなにか印刷物をつくりたい…!と思って発行した本でした。文庫サイズ20Pという小さくてぺらっとした本でしたが、オレンジ工房さんのかわいいセットのおかげで季節感のある本になりました。
(イベントがクリスマス目前なのもあって、内容もクリスマスに関係したお話でした)

使用したのはシルバートレペカバー付き小説セットで、カバーは定形デザインで選べるものだったので、プレゼントリボンを選びました。
表紙は枠をつかったデザインなので、カバーをかけるとうっすら透けてプレゼントっぽくなるような想定でつくりましたが、思っていた通りになった気がします!
カバーは自分で巻く必要があったので、不器用なりにがんばりました…

2023年のまとめ

今年はジャンル柄の時期都合+プライベート上の事情があり東京ビッグサイト等でのオフラインイベントには参加できず、上記の本はどれもwebオンリーでの発行となりました。
オフイベでしか出来ない体感があるとは思いつつ、在宅しながらでもイベントに参加できる機会がある、というのはすごくありがたい…と痛感する一年でした。都内近郊在住の身でもそう思うので、遠方の方やお仕事・家庭の事情などでオフイベに参加するのは難しい…という方にとってもハードルが下がっているように思います。ありがたい文化だ…!

去年は同人をする上での反省点が多かった(スケジュール的にも体調面的にも)ので、今年はゆっくりマイペースに活動できたように思います。自分のなかで気合を入れてつくりたい本も多く、一昨年の記事で言っていた「考えた話にリボンをかけてあげる」みたいな気持ちをまた折々で感じられたのも良い想い出だったりします。今年つくった本を顧みると、どれも気に入っているな、という充実感がありました。

来年はプライベート上の事情でより忙しくなる見込みなので、いつもほど本をつくったりなどは出来ないかもな〜という状況なのですが、幸い好きな作品や好きなキャラがいる現状なので、できればどこかで発散できる機会があればいいな!と思っています。状況が許すなら来年はオフイベにも出たい〜と思うのですが、無茶してまた体調を崩してもなと思うので笑、引き続き無理なく活動ができたらいいな〜

来年のわたしはどんなものを好きになって、どんな話を書きたいと思い、どんな本をつくりたいと思うのか、自分がいちばん楽しみだったりします。神のみぞ知る!

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