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パズドラとエンジニアの仕事

昔、スマホゲームのパズドラをよくやっていた。
記憶がかなり曖昧になっているけれど、確かリリースされてから1年後くらいにインストールし、その後5〜6年くらいはやっていたと思う。
そこそこのランクまで頑張ってはいたけれど、その後衝動的にアプリをアンインストールし、それ以降やっていない。
(パズドラが嫌になったというわけではなく、なんとなくゲームそのものを衝動的に断ちたくなった時期があり。)

パズドラをやらなくなって数年が経ちましたが、最近になってふと今現在パズドラはどんな進化を遂げたのかが気になり、YouTubeでプレイ動画を探して観てみました。
私がやっていた時点でも既に色んな機能が実装されていてついていくのに必死でしたが、パズドラはあれからも進化を続けているようで、知らない機能、キャラクター、ダンジョンが盛りだくさんになっていました。
キャラクターは強くなって魅力的な機能も増える一方、難しいダンジョンもその分かなり増えているようで、攻略するのは大変そうでした。

パズドラのプレイ動画を観ていると、パズドラの攻略は仕事でのキャリアの重ね方と似ているなと思う部分がありました。

パズドラは正式名称がパズル&ドラゴンズという名の通り、パズルによって敵を倒してダンジョンを攻略していくゲームです。ただ、今のパズドラはパズルができれば攻略できる単純なゲームではありません。

ゲームの序盤の方は、パズルが上手であればある程度のところまではキャラを選ばずともサクサク進みます。
ただ、難しいダンジョンになるとパズルだけでどうこう出来るものではなく、どのキャラクターを使い、どのスキルをどのタイミングで使うか、といった様々な要素を考えてプレイしなければいけなくなっています。むしろパズルが上手に組めることは大前提で、その上でいかに戦略を立てて攻略するか、というゲームになっています。
パズドラもYouTubeの動画でも、昔はパズルをどうやって組むかを解説しながらプレイしている動画をよく見かけました。しかし最近のパズドラの攻略動画を観てみると、パズルの解説をすることはほとんどなくなっていました。それよりもチーム編成やスキルなどが見どころなようで、パズルは当然のように常に最大コンボを出している、そんな印象でした。

最初の方はパズル力が攻略に大事なポイントだったけど、そのうちパズル力はあって当たり前で、その上で広い視野で戦略を考えなければ攻略できなくなってきた。この過程がなんとなく自分の仕事のキャリアと似ているなと思った。

私はITエンジニアとしてかれこれ10年以上働いてきました。
新人の頃はITに関する知識が何もなく、1つのプログラミング言語を用いてまともに動くコードを書くことに必死でした。いわゆるコーディングのスキルを磨くことに力を入れていて、何ならIT業界の仕事とはコーディング(プログラミング言語を使ってコードを書くこと)がメインの仕事だと思っていました。
しかし、経験を積んで任される仕事の難易度が上がってくるとコーディングのスキルだけでは成果を出すことはできなくなってきます。
ITエンジニアの仕事は様々な技術と設計手法を組み合わせながら最終的に顧客に最適化システムを提供する必要があります。そのためには当然コードを書く技術だけではどうにもならず、データベース・ネットワーク・セキュリティ・OSといった関連する様々な技術の知識や顧客の業務に関する知識が必要になってきます。
また、立場が上がってくるとリーダーとしてチームをまとめ上げ、メンバーの得意分野や性格などを考慮して役割分担しながら最大の成果を出すためのマネジメントを考える必要も出てきます。

最初は特定のプログラミング言語でのコーディングのことを考えていればよかったものが、経験を積む毎に幅広い知識とスキルが求められるようになっていく。この過程がパズドラで徐々に難しいダンジョンを攻略していく過程に似ているな思いました。

経験を重ねるにつれて必要となる知識が増えて視野も広げていく必要があるのはエンジニアに限らずほとんどの業種で言えることもかもしれないですが。ゲームの攻略は案外仕事に通じるところもあるのかもしれないですね。

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