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席替えで席を決めるのが研修の中で最も難しい仕事だと思った話

新入社員研修で20数名に対して研修を実施していますが、1つの単元が終わるごとに席替えをしています。
この席替えの席を決める作業が意外と大変で、何なら最も難しい仕事の1つではないのかとすら思ったので、それについての話。

私が小学校~高校までは、席替えはほぼくじ引きで決まっていたように思います。(今の学校はどうなのか知りませんが。)

ただ研修で私が担当している教室では、くじ引きやランダムでは決めず、毎回全体のバランスを見ながら考え直しています。
この時、考慮しなければいけないポイントが意外と多くあります。

・視力が悪くて前が見えない人はできるだけ前の席にする
・理解度が低い、質問が少ないなど、講師が積極的にサポートしたい人は講師の近くの席にする
・おなじグループ内に理解度の高い人と理解度の低い人を混ぜて、お互いに教えあえる環境にする
・できるだけ同じ会社のメンバー同士で固まらないようにする(他社のメンバーと積極的にコミュニケーションを取ってほしいため)
・以前隣同士になった人となできるだけ同じにならないようにする
(多くの人とコミュニケーションを取ってほしいため)
・できれば席の配置もかぶらないようにしたい

などなど。
ベストな席の配置にしようとすると、考慮すべきパラメータが多すぎて、かなり大変です。
プログラムを作って自動で席が決まるようにするべきなのかもしれません。。

正直なところ、全てが納得いくような席の配置はできていません。
どこかのポイントを妥協しながら探り探りで毎回席配置を決めています。
講義内容やサービスの品質に関わるかと言われれば、正直あまり関係ないので、何も考えずテストの成績順に並べてしまっても支障はないのですが、全体の空気感とか、コミュニケーションを考慮してしまうと、どうしても色々と考えてしまいます。
結果、席を決める作業が私にとってかなり難しい仕事の一つとなっています。

去年の研修でも同じように席を決めていましたが、去年は全体の人数や研修に参加して頂いた企業の数も少なかったため、今年よりもやりやすかったです。
人数が多くなればなるほど、色々なパラメータが増えて難しい作業となることが分かりました。

席決めに必要なのはプロデュース力?

席決めの難しさを実感している中で思ったのは、人を選ぶことの難しさです。

私はアイドルグループの乃木坂46が好きで、よく番組を見ていますが、乃木坂では新しいシングルのたびに選抜発表があります。
メンバーも変わればフォーメーションも変わります。
普段何気なく見ていた選抜発表ですが、新しい曲を作るたびに、数多くいるメンバーの中から選抜メンバーを選び、その中で更にフォーメーションを考えるというのは、すごく難しい作業なんじゃないかと想像してしまいました。

これは番組を作るときにも言える話かもしれません。
バラエティー番組を作るときに、ひな壇に誰を読んで、どんな配置にするのか。それによって番組の見え方や空気感、司会の人の進行のしやすさなどが大きく変わってくるように思います。

そのあたりのバランスをうまく考えて、全体として最適なパフォーマンスが出るように構成する力がいわゆる「プロデュース力」なのでしょう。

研修では基本的に講義をして研修生に何かを教えていくことが仕事になるので、全体のパフォーマンスを考える必要はないかもしれませんが、教室全体の空気感をどのようなものにするかというのは、講師のプロデュース力次第なのかもしれません。

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