背水の陣 VS 心の余裕

戦わせるものでもないけれど、、

仕事でも勉強でも、何でも良いけれど、大きな結果を出したり大きく成長するために必要な要素として、「背水の陣」と「心の余裕」はどちらが効果的なのだろうかと考えている。
たぶん、ケースバイケースで答えは出ないのだろうけど。

背水の陣の状態の時は、精神的にはかなりきつかったり、プレッシャーが大きかったりもすると思うけれど、かなり得られるものも大きいのではないかと思う。

研修で多くの人に教えていると、「年齢的に周りよりも頑張らないといけない」とか、「別業種から転職してきて知識がないから頑張らないといけない」という風に、ここで頑張らなければもう後がない、と決めて取り組む人ほど大きく成長しているように思う。

私自身、新卒でIT企業に入社したときの新人研修は背水の陣状態でした。
周りに情報系卒が多かったため、未経験であることに焦りを感じました。
そんな中、入社式の日に焼肉で食中毒になって研修最初の週を休みまくるという失態を犯し、研修に出遅れてしまいます。
ただ、この出来事によって自分の中で危機感が増大し、研修が終わって家に帰った後や、休日にも本を読みまくって勉強を続けることができた。
その結果多くの知識が身に付けることができた。

仕事をしているときも、納期が迫っていて本当にやばいと思った時は、自分でも信じられないくらいの集中力を長時間発揮することができて、ものすごいスピードで仕事を進めることができていた。

数年前に恋愛系のセミナーを受講していた友人がいるのだけれど、その人いわく、かなり追い込まれていて、変わりたいという気持ちが強かったから、結果大きく変われたと言っていた。

やはり人間は追い込まれたときに大きく変わったり、すごい力を発揮したりするのだろうと思う。

ただ、追い込まれているときは頭の回転がめちゃくちゃ速くなる一方、自分のことや今の状況を打破するのに精いっぱいで、視野は狭くなりがちだと思う。

ここからは心の余裕の話。

タイトルで「心の余裕」と表現したのは、自分以外の視点で物事を考えることができる状態のことで、広い視野で物事を俯瞰的に見れる人のことを指している。
なので、常に落ち着いて冷静でいるという意味とは少し違う。

成果を出したり成長することにおいて、自分以外の人の視点で物事を見れるかどうかは結構重要なポイントだと思っている。

なので場合によっては追い込まれてプレッシャーを感じながら集中力を高めるよりも、広い視野で冷静に物事を見つめる心の余裕の方が大事なのかもしれないなとも思う。

そう考えると、追い込まれた状況で高い集中力を発揮しながらも、心に余裕をもって自分以外の視点で客観視することができればすごく大きな力を発揮できそうですが、きっとそんな聖人はすごく希少な存在でしょう。

また、背水の陣というのは基本的に外的要因でなるものだと思うので、この状況をうまく活用して何かを成し遂げるのは意外と難しいのかもしれない。

いずれにせよ、焦りやプレッシャーもなく、それでいて自分だけの視点でしか物事を考えることができない状態が最も危険な状態なのかもしれない。

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