引き寄せの法則

時々、自分が疫病神なんじゃないかと思うことがある。

IT業界に就職して様々なシステム開発プロジェクトに携わってきたけれど、思い返してみると炎上しているプロジェクト(成功か失敗かと聞かれたらどちらかと言えば失敗に近いプロジェクト)に関わることが多いように思う。

世の中には引き寄せの法則と呼ばれるものがある。
因果応報、自業自得みたいなニュアンスに近いと思っているけれど、自分の身の回りの出来事は自分自身の振る舞いによって引き寄せられている、みたいな話。
あまり詳しくは知らないし理屈で説明するのは難しいけれど、多分そういうものはあるだろうとは思っている派です。
自分の身の回りの人でも、この人の周りでは面倒な事件や出来事がよく起こるな、と思うことがあって、それというのは引き寄せの法則の原理が働いているんだろうなと何となく思っている。

これを自分自身に当てはめてみると、炎上しているプロジェクトばかり携わっているのは、自分自身が炎上しているプロジェクトを引き寄せている可能性があるんじゃないかと。
あるいは、自分がプロジェクトに参画していることで何か炎上の要因を作り出してしまっているのではないかと。
そんなことを考えてしまう時期がある。

頻度としては多くないですが、定期的にそんなことを考える時期があり、その時期は根拠もなく自分は疫病神かもしれないと思い込んで勝手に落ち込んでいる。そして今、その時期が再びやってきた。

世の中にはプロジェクトと呼ばれる仕事は無数にあるけれど、会社に所属している中では、関わるプロジェクトは自分の意志で選べることはあまりない。そういう意味では、成功しそうなプロジェクトに関わるのか、失敗しそうなプロジェクトに関わるかはほぼほぼ運で決まると言っても過言ではない。運によって決まった参画プロジェクトが毎回大変な状況になっていると、それはもはや自分に原因があるのではないか、という、自分自身がそういうプロジェクトを引き寄せているんじゃないかと錯覚してしまう。

炎上案件ばかりに携わっていると、周りから見ても
「〇〇さんがいるプロジェクト = 炎上しているプロジェクト」
という見方をされてもおかしくはない。
そうなると、「〇〇さんと同じプロジェクトで働く = 炎上しているプロジェクトに関わる」となってしまい、これはもはや疫病神と変わらない扱いと言えるような気がしている。

炎上プロジェクトに関わることを強いてプラスに捉えるならば、スキルを評価してもらっているからこそ、力を貸してほしいという意味で参画することが多くなっている可能性はあるかもしれない。
スキルを評価してもらっているからこそ、プロジェクトから途中で抜けられては困るということで炎上プロジェクトに長い間抜け出せないように仕組まれているのかもしれない。
そういう理由から炎上プロジェクトに関わっているのだとしたら、変に落ち込む必要はもしかするとないのかもしれない。
実際人間は失敗の方が多くを学べるので、炎上しているプロジェクトの方が長い目で見ると学べることは多い。

ただ、明らかに失敗のプロジェクトに関わっている間はそれなりにきついし、炎上しているプロジェクトばかりに関わっていると、自分が炎上しているプロジェクトを引き寄せる体質になるような気もしているので、できれば大変なプロジェクトと楽なプロジェクトをいいバランスで取り組みたいなと思うところ。

あるいは、自分のスキルによって炎上を抑えることができるようになれば、それはもう疫病神ではなくヒーローの扱いに変わる。
ただ、それなりの人数が関わるプロジェクトの状況をガラッと変えてしまえるだけのテクニカルスキルとマネジメントスキルはまだ自分にはない。
そんなスキルがいつか身につくのかどうかもわからないけれど、せめて自分が炎上プロジェクトを引き寄せる体質になって疫病神にならないように注意していきたいなと思う。

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