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新人のうちに身に付けておきたい習慣

社会人になって早めに身に付けておくと良いと思う習慣をまとめました。

自分から挨拶をする

新人でほとんど挨拶をしない人はなかなかいないと思いますが、やはり挨拶は重要なので、普段から意識して自分から挨拶をする習慣を身に付けておきたいところです。
働き始めて数年経てば、後輩や部下もできてくると思いますが、立場など関係なく、挨拶は基本的に自分から行うようにしましょう。
何故かと言えば、挨拶をしない人よりも挨拶をする人の方が印象が良いです。立場が上であろうが下であろうが、印象が良い人が結果として仕事には有利になります。
挨拶をすることはそれほど難しい作業ではないはずです。
早いうちから意識的に自分から挨拶する習慣を身に付けておきましょう。

メモを取る

社会人になったら、真っ先にメモを取る習慣を身に付けてほしいです。
先輩や上司、お客さんと話をするときは、いつでもメモを取れる状態にしておくことが望ましいです。

・上司、先輩が話し始めたら、メモを用意していつでもメモを取れるようにしておく
・質問や報告に行くときにはメモを持って行って話をする
・誰かに呼ばれたときには、メモ帳を持ってメモを取れる状態で話を聞きに行く
・会議、打合せではメモを持参していつでもメモが取れるようにする
これらのことを心がけておきましょう。

メモを取る習慣を付けることによる効果は3つあります。
1つ目の効果は、話の内容を忘れてしまっても思い出せるようにするためです。人間は自分が思っている以上に忘れやすい生き物です。
話を聞いている段階では、忘れることはないと思っていても、少し時間がたつだけでも以外に忘れてしまうものです。
自分の記憶を過信せずにメモを取ることを心がけましょう。
仮にメモを取っていない状態で話の内容を忘れてしまった場合、相手からもう一度同じ話を聞きにいかなければなりません。
仕事で上司や先輩から同じ話を聞いて時間を奪うのはNGです。
人の時間を奪わないためにも、普段からメモを取る習慣を身に付けましょう。

2つ目の効果は、話している相手からの印象を良くするためです。
先に述べたように、人間は忘れやすい生き物です。
先輩や上司の中には、メモを取らずに失敗した経験を持つ人も多いと思います。仮にそういう失敗を経験している人と話をして、自分がメモを取っていなかったとすると、相手からは「話した内容を覚えていられるだろうか」と不安に思われる可能性が高いです。
逆に、話ながら熱心にメモを取っていれば、話している方も安心です。
私は普段は講師をしていますが、質問に来る受講生がメモを持ちながら質問に来ると、非常に勉強熱心な印象を持ち、丁寧に対応しようという気持ちが芽生えます。
相手から良い印象を持たれるためにも、仕事で人と話をするときはメモを取る習慣を身に付けましょう。

3つ目は、成長のスピードを早めるためです。
メモを取る習慣があるかどうかと成長のスピードは一見関係なさそうですが、私は大きく関係していると思っています。
私の実体験の話をします。
ある日地元のイベント会場で某有名企業の社長の講演会があったので、友人と一緒に参加してきました。会場には200人以上の参加者がいました。
講演会が始まると、非常に面白く、自分の仕事にもプラスになるような話がたくさんありました。
良い話がたくさんあったので、私はメモ帳にかなり多くのことをメモしました。しかし周りを見渡すと、話を聞きながらメモを取っている人はごくわずかで、1割程度しかいなかったように思います。
これは推測ですが、メモを取っていなかった多くの人は、1週間後には話の内容をほとんど覚えていないのではないでしょうか。
私はそのメモを講演会があった日の夜に見返しました。
すると、1日もたっていないにも関わらず、確かにこんな話があった、と、忘れていて思い出した内容が多かったです。
私は自分の成長のためにこの講演会が非常に有益だったと思っていますが、メモを取っていなかった人は、せっかくチャンスを与えられたのにそれを活かせていないように感じました。
自分自身の成長のチャンスを広げるためにも、普段からメモをとる習慣を持つことが大切だと思います。

メモは見返そう
せっかくメモを取る習慣を身に付けたとしても、そのメモを見返す習慣がないのはもったいないです。
メモは見返しながら自分の言葉でまとめる習慣を身に付けることで、さらにメモを活躍の場が広がります。
何度も述べているように、メモを取る主な目的は話を忘れても思い出せるようにするためです。
しかし、メモを取ってもそれを見返すことがなく、そのまま忘れてしまっては、メモを取っていないのと同じです。

私はノートに書き残したメモは、パソコンを使って別の資料に書き直すようにしています。
そうすることで、内容が整理されて忘れにくくなりますし、書いている中で自分なりのアイデアや気づきが生まれることもあります。
講演会や研修のような学びの場でのメモは、まとめなおすことで自分に当てはめて考える時間ができます。

メモを取る手段は紙でも電子でもどちらでも構わないかと思います。
自分が最もなれている方法でメモを取ればよいかと思いますが、いずれにせよ後々見直す習慣を作ることが重要だと思っています。

アウトプットしよう
講演会、セミナーのような自分を成長させるためのイベントで書き残したメモは、何かしらの形でアウトプットすることをお勧めします。
1度取ったメモは見返すことで記憶に残りやすくなりますが、それをアウトプットする習慣を付けると更に自分の中で消化させることができます。
Twitterやブログ、noteなどにアウトプットのも良いですし、人に直接話すもの良いでしょう。アウトプットすることでより自分の中での理解が深まり、自分自身の成長にもつながります。

とりあえず調べる

社会人になりたてのころは何もかも分からないことだらけかと思います。
新人であれば周りの人にどれだけ質問しても何の問題もありません。
ですが、自分で全く調べることをせずに、いきなり誰かに質問しまくるのはNGです。
分からないことがあったらまずは自分で調べてみるようにしましょう。
今はネット環境があればスマホでもパソコンでもすぐに調べものができます。知らない単語が出てきたり、仕事を依頼されたけどやり方がわからない場合など、1度はまず調べましょう。

仮に15分~20分以上自分で調べても分からなかった場合、その時には誰かに質問して解決することを選択しましょう。
質問をするときには、曖昧な質問にならないように注意しましょう。
調べた中で分かったこと、分からなかったこと、試したことを整理し、現状を正しく伝えるようにしましょう。
そうすることで相手は短時間で状況を把握することができ、質問に答えやすくなります。

また、調べることで新しく得た知識やノウハウはメモなどにまとめておくと良いでしょう。いつか同じ状況になった時に、調べた内容を忘れてしまっている可能性があります。
その時に再び同じことを調べるのは時間がもったいないです。
自分の言葉でまとめるか、せめて参考にしたURLを残しておくだけでもかなり有益です。
まとめておくことで、自分自身が後で見返すこともできますし、誰かから質問を受けた時に素早く答えることができるようになります。
調べたことをまとめる作業は、面倒な作業だと感じるかもしれませんが、長い目で見れば、同じことを調べなおす時間を短縮できたり、周りの人から頼られることで信頼度を上げれるなど、メリットが多くあります。


紙にアウトプットする

私は仕事ではプログラミングをすることが多いですが、プログラムを作っている中で、頭の中がごちゃごちゃすることがあります。
これは、年数が経ってプログラミングに慣れてきたとしても、作るプログラムが複雑になると混乱することはよくあります。
そんな時は、一度紙に書きだすことで頭が整理されます。
処理の流れや、プログラムの全体像を紙に書きだすことで、プログラミングの作業が速く進みます。
プログラミングを教える際にも紙に書くことで理解しやすくなることを伝えますが、意外と実践する人は少ないです。
紙に書くことで理解が深まるというのはイメージしにくいかもしれませんが、実際にやってみると効果が実感できるかと思います。

マインドマップや、ロジックツリーといった、絵を描くことで発想を生み出したり問題解決する手法も広く知られています。
紙に書くというのはそれだけ効果があるということです。
作業が立ち止まったり、頭の中がごちゃごちゃしたときには紙を使ってアウトプットすることを意識してみましょう。

また、人から質問されて人に何かを教える際にも紙に書きながら教えるのは非常に有効です。言葉だけで伝えるよりも、視覚的にも伝えたほうが圧倒的に伝わりやすくなります。
今はiPadなどのタブレットもあるので、必ずしも紙である必要はないかもしれません。大事なことは、手書きで何かをアウトプットすることです。文字で書きだすことはスマホやPCでも可能ですが、手書きだと絵が描けるなど、自由度が高いため短時間で図を描くこともできます。
頭の整理のためには手書きの方が有効になります。

分かりやすさを意識する

仕事で人とやり取りするとき、資料を作成するとき、プログラマーがプログラムを作るとき。全部に共通して大事なことは、分かりやすさです。
仕事で人と話をするとき、例えば報連相や質問を行うときは、当然話が分かりやすい方が良いです。
また、資料を作成するとき、例えば、プレゼン資料、報告書、議事録、設計書、など。これらの資料もやはり分かりやすい方が良いです。
私は仕事でプログラミングすることもありますが、プログラミングも分かりやすさはとても重要です。

分かりやすいと何が良いかというと、相手に短い時間で伝えることができることです。相手と話をするとき、話が分かりやすいと当然相手に伝わりやすくなります。資料も分かりやすく作られていたほうが他人が見た時に頭にすっと内容が入ってきます。
プログラミングでは、分かりやすくプログラムを作っておくと、後々メンテナンスがしやすくなります。

分かりやすさを意識できる人と意識できない人の差は何でしょうか。
分かりやすく伝えるためのテクニックは色々あります。
例えば、全体像や結論を先に伝え、1文を短くする。などです。
プレゼン資料やプログラミングにおいても、それぞれで分かりやすくするためのテクニックはいくつもあります。
それらの、分かりやすくするための知識があることや、慣れていることももちろん重要ですが、最も大事なのは相手の立場を意識しているかどうかだと思います。
分かりやすくする、というのは、別の言い方をすれば、可能な限り人の時間を奪わないようにするということです。
つまり、自分以外の人の目線に立っているかどうかが大事なポイントだと言えるでしょう。


作業のログを取る

これは、エンジニアやプログラマーなど、特にパソコンを使って何かを作る作業をした人に対して身に付けてほしい習慣です。
それは、作業のログを取ることです。ログとは、記録のことです。
IT業界ではよく出てくる言葉で、システム開発をしていると、障害が発生した場合にサーバーのログを見ることがあります。
サーバーのログとは、サーバーがどのような処理を行って、どのような結果になったのかをテキストで出力されます。
作業のログを取るとは、それと同じように、自分が作業した内容を、テキストなどで記録を残しておくことです。

特に、試行錯誤しながら進めた作業や、エラーが出た際の対処などはログを残しておくと後々役に立つ場面が多いです。
自分自身がやったことの整理にもなりますし、後々同じ現象が発生したときや、同じ仕事を依頼されたときにも役に立ちます。
一つ一つ、自分がやった作業の記録を取るのは時間がかかる作業ですが、長期的に考えると非常に有益な作業になります。
初めての作業を行うときには是非とも作業のログを取ることを心がけてみてください。


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