将来ずっと安定した職業なんて本当はないのかもしれない

新型コロナウィルスの影響で人々があらゆる行動を制限され、世界中で経済へのダメージがとんでもないことになっている。

特に観光業界や飲食業界あたりはかなり厳しいようで、エンタメ業界なんかもそれなりのダメージを受けているみたい。

私はIT系の職業についていて、IT業界は在宅での仕事がしやすいこともあって、比較的被害が少ないです。
IT業界で働いていてよかったなー、何て安心していた気持ちもありましたが、そういう考えはきっとよくないのかもしれない。

コロナウィルスは自然界のウィルスで、感染力も強いことから人間の物理的な行動が制限されてしまいました。
しかし、これが自然界のウィルスではなく、コンピュータウィルスだったとしたらどうでしょう。

コロナに匹敵するような感染力を持ち、感染したら甚大な被害を食らうようなコンピュータウィルス。
仮にそんなウィルスが登場してしまったら、最も大きな被害を受けたのはIT業界になっていたかもしれません。

人々の移動が制限されず、インターネットが制限されてしまったら、むしろ飲食業界や観光業界といった、人と直接接する機会が多い職業の方が安泰だったかもしれません。

まあ、コンピュータはそもそも人工的なものなので、コンピュータウィルスも当然人工物です。
その分、自然界のウィルスに比べれば予測も対策も立てやすいし、被害を未然に防ぐこともしやすいでしょう。

だけど、未来は誰にも予測できないので、何が起こるか分からない。

色んな世の中の変化に対して柔軟に対応できる人が生き残れる人材になるのだと思います。

今の時代は、好きなこと、やりたいことを仕事にする方が良いという風潮があります。
それは大事なことではあると思いますが、好きなこと、やりたいことが、自分では制御できない外圧にとってできなくなってしまったら。

今の学校教育は、あらゆる科目が平均的にできる人を育てるカリキュラムになっています。
これについては前々から問題点が色々と指摘されていて、好きなことをとことん追求して特定の分野に突出した人を育てるような教育が必要だとも言われている。
でももし、自分がとことん追求していた分野が、環境の変化で何の意味も持たない分野になってしまったら。

好きなこと、やりたいことを探すことはきっと重要なのだけれど、1つのことを追求するだけではなくて、いつ何が起きても対応できるように、やりたいこととできることを増やしたり、不測の事態が発生したときに今の価値観を捨てて新しい価値観に切り替えられるようにすることも大事な気がする。

今私はIT技術を教える教育の仕事をしているけれど、時代の変化に対応できる対応力を育てていくことが大事なのかもしれない。

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