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チャーリーを聴くためだけのプレイリストを作ったことがなかった

それぐらい当たり前の存在だったんだねえ、俺にとって。

キース・ムーンとかボンゾはバンドの曲が流れれば彼らを気にせずにはいられないじゃないですか。
それに比べればスチュワート・コープランドは彼らほど名物ドラマー扱いはされないものの(あのふたりがオカしいだけなのだが)とにかく大好きでして、その彼のチャーリー追悼がとても良かったんですよ。

なお、多くのひとと同じように軽く扱ってしまい申し訳ないのですが、上記記事後半に出てくるマックス・“マイティ”・ワインバーグ、彼が紹介しているエピソードも故人のジャズ好きエピソードとして味わい深い。
さらに文芸時評の大御所、ミチコ・カクタニのテキストも意外なほどアツいものでね。

それら素敵エピソードと並べられるわけもない私個人の思い出は、映画館で見た『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』(1982)です。日本公開1983年6月25日ってIMDbに載ってるからたぶん7月、期末テスト後に見たんだな。
デッカ時代のベストアルバム。
ジッパー付き「スティッキー・フィンガース」。
「ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット」って珍品(アナログレコードプレイヤーは突起物が目立つ仕様ですけど、そこにカブせるゴムが封入されていたやつ)。
「山羊の頭のスープ」。
ラジオでエアチェックして聴いた「エモーショナル・レスキュー」の良さがぜんぜんわからなかったのでカセットテープから消したった。
そんな中学3年の夏。お子さま耳の私にも、ああカッコイイ。って思わせたのがこの映画で、ビジュアルって強いよねえ。
あれから40年(……)。

本題はここからです。
みんな銀髪でサヴィル・ロウなチャーリーしか知らないのか、そんなわけないだろ、この映画のチャーリーについて誰かちゃんと言及しろ!
俺? 俺はそんな不敬罪に問われるようなことはしない。だってチャーリー怒らせたら怖いじゃん。もう殴られる心配ないから、とかそんな楽観論には乗せられないぞ。あの映画のステージ後方から俯瞰で撮られたときの頭の。って言いかけた瞬間、忽然と現れるチャーリー・ワッツにぶちのめされることになる。俺は詳しいんだ。

(追記)
ストーンズのプレイリスト、よしドラム。って決意して再生ているにもかかわらず、いつの間にかリズムギターを追ってしまっている。みたいなチャーリーのバンドサウンドへの埋没技術に激しく驚いています。

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here you can see the drummer without his head: IMDb

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