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メイキング・オブ・バンリュー/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.7.2-23.7.8)

フランス全土にひろがる暴動もさることながら、世界規模で遍在するフェイクを混ぜて祭に参加する勢、うかうか乗っかる勢などが可視化されて頭が痛いっすな。と思っている昨今ですが(ちなみに今週のサムネイルもその『アテナ』2022から拝借)

対岸の火事ではない、と数週前からゼノフォビア界隈が主張していた埼玉県川口市における騒動、彼らの言う通りほとんどのマスメディアが取り上げてこなかったのがようやく今週報道されまして。

個人的には
・何が起きているのかヘイト要素を除いて教えろください
に尽きるのですが、付け加えるとすれば
・仮にクルドのひとたちの一部が噴き上がっているのだという確証があるなら県警何やってんの
・そこに分断があるのなら、それを認めるところがメディアの仕事では。むしろ分断を促進させる気まんまんの君たちはちょっと静かにしていてくれ
・偏向する各位の主張「かわいそうなクルド人主張を引っ込められないから大手メディアはこの件を取り上げることすらできない」ロジック、ちょっと理解できませんが(それはそれだしこれはこれだろ)本件そろそろフラットな情報が求められているとは思います。

前出『アテナ』(2022)しかり『レ・ミゼラブル』(2019)しかり、なんなら『デンマークの息子』(2019)も『ウトヤ島、7月22日』(2018)『7月22日』(2018)も『静かなる叫び』(2009)『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)以下略、いずれも憎悪がキーワードのbased on true events系フィクションですが、そういうのを見たことあれば伝わると思うんですけど川口市の件も、見て見ぬふりをしているうちに断絶は広がって戻れなくなる。
そう分かっていて無策のままで良いはずがない。そう思うんですよ。

■ここで今週のいわゆる三面記事(死語の世界)を見てみましょう

不法だの違法だの、そういうワードチョイスの底にある排他主義を忌む者ですが、川口市のクルド人を「トルコ国籍」と書くのはillegalをundocumentedなどと呼ぶこと同様、ニュースピークだろ。って言ってるひとがいて、ちょっと感心しました。全体主義由来の統制、という原意を忘れればね、たしかに言いたいことは分かる。

■日本語関連では朝日新聞にいろいろ

要するにサポート体制の話だと思うんですけど

筆力ある書き手が憶測を交えて書いちゃうの、まあまあ迷惑なんですけど下記も日本語わからないことで生じている可能性に言及されていて、そうねえ。って

■外国人材が活躍する職種として最も日本語力を要求される、といわれている介護関連のニュース

■おお、「今週のその他」に分類する記事が3つしか残ってない。


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