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無意識だけど意識してる?心理状態からくる睡眠中の姿勢の変化

寝ている時は、意識がもちろんないのですが、なんとなく体に負荷がかからないような姿勢に自然になっているのかなと感じています。
身体的な負荷が姿勢に影響を与えることは実感していますが、一方で心理的なものはどうでしょうか。
例えば何となく壁がある方は圧迫感があるとか、そういった気持ちの問題は意識がない状態でも寝姿勢に影響するのでしょうか。
今回は引っ越しによってベッドの位置が変わったので、それにより寝姿勢に影響があったのか、それとも関係ないのか、そのあたりを見ていきたいと思います。

(現睡眠営業 元睡眠SE:A)


SleepSign-Actとは

弊社製品にはSleepSign-Actという、体動の大小から睡眠状態を推定するソフトウェアがあります。
このブログではだいぶおなじみとなってきましたが、こちらの製品は小さな活動量計を腰につけて生活をしてもらうことで、日中の活動量や睡眠時の様子を推定することができます。

SleepSign-Act

これまで睡眠変数に着目してきましたが、今回は特に「寝姿勢」に注目して解析を行っていきましょう。

引っ越しによる睡眠環境の変化

私の場合壁を向いて寝ると何となく圧迫感があり、壁を背に眠ることが多いのですが、引っ越しを機に壁が逆向きになりました。

引っ越し前後の寝姿勢

眠りはじめは壁を背に寝る事が多いのですが、寝ている間(無意識)はその姿勢は維持されているのでしょうか。
寝始めはともかく寝入ってしまってからは、壁とかは関係なく普段の姿勢になるのではないでしょうか。
そのあたりに着目してデータを見ていきましょう!

睡眠時の様子

引っ越しする前:2020年4月
引っ越しした後:2021年4月
の睡眠時の様子は次の通りです。

この図は、22時~翌10時の姿勢と睡眠範囲を表現した図になります。
ぱっと見でも、引っ越しする前の2020年4月の方が明らかに右を向いて寝ている時間(グラフ中緑)が多そうですね。
続いては実際の数値で見てみましょう。

就寝中の右向き・左向きそれぞれの割合

早速グラフにしてみると、このような結果になりました。

睡眠時間中の姿勢割合

引っ越し前後に比べて、左向きの量は変わっていませんが明らかに右向きの量が減少していることがわかります。

ベッドやマットレスは変えていないので、寝ている間も無意識のうちに壁を避けているのかもしれませんね!

(ちなみに、右向きの代わりに増えていたのは仰向けでした。)

まとめ・考察

いかがだったでしょうか。
寝た後は壁など関係なく、元の多かった姿勢に戻るかと思いましたが、意外にそのまま壁を避けたままでしたね。
仰向けが多くなったのには何か理由があるのでしょうか…。

寝ているときの姿勢は自分ではもちろん意識していませんが、実際見てみると結構癖が出て面白いですね。
今回は変えていませんが、枕とかマットレスを変えたときとかを見てみても面白いかもしれませんね。

私は「ライフステージの変化と睡眠」をテーマにこのブログでは連載をしています。
次回はいよいよ、子供が生まれてからのパパとしての睡眠を見ていきたいと思います。お楽しみに!

今回計測に使ったシステム

●睡眠/覚醒リズム研究用プログラム SleepSign-Act

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